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「きぼう」での実験

「きぼう」で行われた科学実験「氷結晶成長実験」が終了しました

最終更新日:2009年3月 6日

「きぼう」で実施されておりました科学実験、「氷結晶成長におけるパターン形成」(氷結晶成長実験)(代表研究者: 北海道大学低温科学研究所 古川義純教授)が終了しました。

氷結晶成長実験は、「きぼう」船内実験室に設置された流体実験ラックに搭載されている溶液結晶化観察装置(Solution Crystallization Observation Facility: SCOF)を使い、さまざまな過冷却度における氷の結晶成長過程を詳しく調べる実験です。実験の進捗状況はこちら[PDF: 1.47MB]をご覧ください。

昨年の12月から約3ヵ月にわたり、当初の予定を超える130回以上もの実験を行いました。これまでに結晶の形状や成長速度、結晶周辺の局所的な温度変化を詳細に観測し、多くのデータを取得しました。これから実験データの分析を進め、3ヵ月後を目途に実験成果の速報を、1年後を目途に学術論文等にまとめ、発表を行う予定です。

なお、先日発生した、温度を制御する機器の不調については、引き続き原因調査中です。


【北海道大学低温科学研究所 古川義純教授のコメント】

「きぼう」で実施されてきましたIce Crystalの実験が終了いたしました。予定の回数を超える実験を行うことができ、貴重かつ興味深い映像を取得することができました。これらの映像の解析は現在進行中ですが、氷の結晶成長に伴うパターン形成のしくみに新しい知見を付け加えることができるものと、大きな期待を 持っています。

また、宇宙ステーションという安定した施設と実験環境を利用できたことで、宇宙は決して特別なところではなく、誰もが利用可能な身近なものになったことを実感いたしました。今回の「きぼう」での実験から学んだ貴重な経験を、今後新たに宇宙実験を計画している皆さんに伝えていくことも私たちの使命と考えています。

最後に、実験が大きなトラブルにも見舞われず順調に進んだことは、実験装置の設計製作、実験計画の策定、そして実験運用に当たっていただいたすべての皆様の甚大な努力の賜物です。実験終了にあたり、心からの感謝を申し上げます。


氷結晶成長実験のページ:結晶は生きている「氷結晶成長におけるパターン形成」
 
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