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「高品質タンパク質結晶生成実験(JAXA PCG)」プロジェクトは、JAXAがこれまでに獲得・蓄積してきた結晶生成技術を適用し、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟において高品質なタンパク質結晶を生成し、成果を社会に還元することを目的としています。本募集では2019年9月以降に搭載するタンパク質を募集します。
JAXA PCGでは、将来のシーズ探索・実験技術向上・国の戦略研究への貢献に資する研究テーマを幅広く募集致します。重点化領域として以下のテーマを設定することになりました。該当するテーマについては、宇宙実験での搭載リソース等が優先的に配分される予定です。
JAXA PCGでは、第1期・第2期実験シリーズを通して計12回の実験を実施してきました。2017年からは、第3期実験シリーズを開始しており、利用者にとって使いやすい宇宙実験を目指して、年2回だった実験機会を年4回以上に増加するとともに、20℃に加えて4℃の実験も実現しています。JAXA PCG 2018B期の概要は以下の通りです。共同研究期間中に最大3回の実験機会を利用できます。
JAXA PCG 2018B期 | |||
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ロシア宇宙船利用の場合 | アメリカ宇宙船利用の場合 | ||
打ち上げ | 打ち上げ射場 | カザフスタン共和国 バイコヌール宇宙基地 |
NASAケネディ 宇宙センター(KSC) |
打ち上げ宇宙船 | ソユーズ宇宙船または プログレス補給船 |
ドラゴン補給船 | |
結晶生成実験 | 結晶化場所 | 国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟 | |
実験期間 | 約4-8週間程度(打ち上げ・回収時期による) | ||
結晶化手法※ | SGT法、SLC法、OT法 | SGT法、OT法、透析法 | |
結晶化温度 | 20℃ | 4℃、20℃ | |
回収 | 帰還地点 | カザフスタン共和国中部 | 太平洋上 |
帰還宇宙船 | ソユーズ宇宙船 | ドラゴン補給船 | |
※結晶化手法について SGT法:液液拡散法の一種で、ゲルチューブとガラスキャピラリ、PET製の袋状のシートを用いて実施します。詳細は実験の手引きをご覧ください。 SLC法:SGT法をベースに、より内径の大きなキャピラリを使用できるように改変した手法です。中性子結晶構造解析等、大型の結晶を必要とされる場合に有効です。 OT法(浸透チューブ法):蒸気拡散法の結晶化条件がそのまま適用可能です。タンパク質セルからの溶質の漏出がないため、希少な化合物等の使用量が従来に比べて大幅に低減できます。 透析法:キャピラリからのタンパク質の漏出がないため、結晶化時のタンパク質濃度を下げたくない場合に有効です。 |
募集要項・提出書類は以下からダウンロードください。
2019年1月8日(火) 17時
2019年2月に各提案者に電子メールにてご連絡をいたします。
宇宙実験に際して提案者の所属機関とJAXAとの間で利用契約(共同研究契約)を締結させていただきます。本制度においては、約款による契約締結方式を採用しています。提案者は約款に定める契約条件に同意のうえ、応募に必要な書類を提出してください。JAXAからの実施承諾書の発送をもって契約が成立します。ただし、JAXAが共同研究者(CI)として実験に参加する場合等についての利用契約(共同研究契約)は個別に調整させていただきます。契約書(約款)は以下からダウンロードして下さい。
タンパク質種類が当初提案時点から変更になる場合は、改めてご応募いただく必要があります。提案タンパク質には変更がないものの、採択後に結晶化条件が変更になった等、申込データシートの内容に変更が生じた際には、その都度データシートの再提出をお願い致します。
次回のJAXA PCG実験を対象とした公募は2019年6月頃を予定しています。
「簡易結晶化診断」という新しい取り組みを開始しました。「簡易結晶化診断」は、共同研究契約締結前に宇宙実験の実現可能性を評価することを目的としており、タンパク質試料をお送り頂ければ、利用者に代わりJAXAにてタンパク質性状の確認や結晶化初期スクリーニングを実施します。まだ結晶が得られていないタンパク質や、結晶化に興味はあるものの結晶化技術を有していない方でもご応募頂くことが可能です。詳細については以下をご覧ください。
提出書類は電子メールに添付し、下記アドレスまで送付ください。また、募集全般に関してご不明な点は遠慮なくお問い合わせ下さい。
E-mail:
JAXA きぼう利用センター JAXA PCG募集担当 宛
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