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2018年6月5日、「きぼう」日本実験棟で微粒化実験(代表研究者 名古屋産業科学研究所 梅村 章上席研究員(名古屋大学 名誉教授))が始まりました。この実験は液糸が分断する様子をハイスピードカメラで撮影し、新しい微粒化概念の妥当性を検証します。無重力環境下での実験が、液糸の分断および表面張力に関連した不安定波に関する普遍的な法則性を知るのには極めて有用な手段です。
この実験で解明された新しい微粒化概念は我が国発の本格的な噴霧燃焼シミュレータに活かされます。このシミュレータは新型エンジン開発の強力な設計ツールとなり、燃焼効率の良いエンジンが開発されることが期待されます。
この映像は2018年6月28日に実施した実験の映像の一部です。半径1mm、長さ0mmのノズルから噴射される様子を2000FPS(コマ/秒)で撮影しています。
多目的実験ラック(MSPR)のワークボリューム(WV)に設置した微粒化観察装置(Atomization Observation Equipment:AOE)を用いて、筑波宇宙センターからのコマンドによって実験装置が制御され、実験が行われます。実験を始める前に、宇宙飛行士にノズルと一体型の試料容器と水滴捕集装置を交換してもらいます。試料容器送り装置で試料容器のピストンを押し、ノズルの先端から水が噴射される様子をハイスピードカメラで撮影します。ノズルの形状や噴射速度を変更し、26回の実験を行います。
AOEの設置は国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在中に金井宇宙飛行士が担当しました。その後、JAXAで初期検証作業を進め、今回、実験開始となりました。
半径1mm 長さ0mm ノズル(出典:JAXA) | 半径1mm 長さ30mm ノズル(出典:JAXA) |
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