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「きぼう」での実験

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宇宙環境での長期飼育がメダカの遺伝子に及ぼす影響について明らかになってきました

最終更新日:2015年11月19日

2012年10月から12月の2カ月にわたって、国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟で、水棲生物実験装置(AQH)を用いて、メダカの幼魚を2カ月長期観察し、宇宙環境における骨代謝のメカニズムを研究する実験(代表研究者 東京工業大学 工藤明教授)を行いました。

この東京工業大学とJAXAと共同実験による成果は、学術誌に論文掲載されてましたが、このたび、共同研究者である東京大学(三谷啓志教授ら)、新潟大学(寺井崇二教授)が、実験に用いたメダカのサンプルを用いて、遺伝子発現を解析し、その結果が米国科学雑誌「Plos ONE」に掲載されました。

2カ月間飼育した幼魚のメダカの臓器サンプル(6種類)の網羅的な遺伝子解析により、宇宙と地上とでは発現が大きく異なる遺伝子を複数発見しました。また、どの臓器でも共通的に変化する遺伝子も発見されています。今後、これらの遺伝子発現の変動がどのようにして発生するのかの研究が進展すれば、宇宙飛行士などの長期宇宙滞在における健康維持の技術・知見が得られるものと期待できます。

メダカを用いた宇宙実験についての情報はこちら
東京大学プレスリリース:長期宇宙環境飼育がメダカの遺伝子に及ぼす影響(2015年10月2日)
新潟大学プレスリリース:長期宇宙環境飼育がメダカの遺伝子に及ぼす影響(2015年10月13日)
 
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