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2020年5月21日、NASAのAstrobeeチームと共同で、以下の2点を確認・検証することを目的として、「きぼう」ロボットプログラミングチャレンジ(Kibo-RPC)のプロセスチェックアウトが実施されました。
今回のプロセスチェックアウトは2020年1月にJAXAがクルー訓練を行ったNASAのクリストファー・キャシディ宇宙飛行士に軌道上作業を実施してもらいました。キャシディ宇宙飛行士は事前にAstrobee本体の準備作業も実施しており、プロセスチェックアウトではスムーズに作業を実施してくれました。
プロセスチェックアウトでは筑波宇宙センターから専用端末で軌道上のAstrobeeと通信を確立し、問題なくコマンド送信・テレメトリ受信を行うことができました。次に軌道上でキャシディ宇宙飛行士にチェックアウトの準備として、本戦で使用するオブジェクトの用意と、所定の位置への設置を行ってもらいました。その後、AstrobeeをJAXAからのコマンドで動かしました。JAXAからのコマンドで動かすのは初めてのことであり、本チェックアウトはAstrobeeにとっても初の外部ユーザーによるオペレーションだったため、重要なマイルストーンとなりました。
通常の軌道上タスクでは「きぼう」日本実験棟の運用管制を行うJAXA Flight Control Team(JFCT)の統括のもと、国内の実験ユーザーなどが実験を行います。しかし、今回はNASAのAstrobeeを使用していたため、NASA Astrobeeの技術チームとも連携して実施することとなりました。NASAの運用管制チームとの連携は通常良く見られる光景なのですが、今回のようなNASAの技術チームと共同で行う軌道上タスクは大変珍しく、綿密な調整・コミュニケーションを行う必要がありました。限られた時間の中でタスクを実施しなければならないという緊張感の中、JAXAの職員・NASAの職員全員がタスクの成功のために全力で取り組み、無事にプロセスチェックアウトを終了しました。
今回のプロセスチェックアウトでは各種成果とともに課題点も識別することができました。このプロセスチェックアウトの結果を踏まえてKibo-RPC本選参加者の皆様に本選用のシミュレーションを提供する予定です。今後本選に向けて、JAXAとNASAで協力してよりよい大会にできるように一層努めていきます。
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