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2020年6月6日(土)、第1回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC:「きぼう」ロボットプログラミングチャレンジ)国内予選大会を開催し、渋谷教育学園渋谷中学高等学校、東京都立産業技術高等専門学校、KA International School (帰国子女アカデミー)の中高生で構成されるチーム"Hypernova"が見事に優勝しました! Hypernovaは日本代表として、9月に開催される決勝戦で、他の6つのアジア・太平洋地域から集まる代表チームと共に、実際のAstrobeeを操作するプログラムで戦います。
Kibo-RPCは、国際宇宙ステーション(ISS)で、実際のドローンロボット(AstrobeeとInt-Ball)を使用して、様々な問題を解決する教育目的のプログラミングコンテストです。このプログラムは、JAXAがNASAと協力して開催し、アジア・太平洋地域の学生を対象とした国際コンテストです。今回、7つの国と地域から300を超えるチームが参加を表明し、各参加国で予選が行われ、各国の代表が9月に国際宇宙ステーション「きぼう」で開催される本選に進むことができます。
国内予選(プログラムを表1に示す)は、表2に示す10チームがリモートで参加し、山崎宇宙飛行士のオープニングメッセージ、Kibo-RPCのルール説明のあと、油井宇宙飛行士の開始宣言によりシミュレーションによる競技を開始しました。シミュレーションの演算に時間がかかるため、その間は、参加チームの戦略紹介や油井宇宙飛行士、JAXA有人宇宙技術センターの河合氏、鈴木氏によるミニ講演、東京大学の中須賀教授によるミニ基調講演を実施し、最後に表彰式を執り行いました。
表3に示す予選会のルールは、参加国・地域が同じルールに則って実施し、シミュレーションにて、各チームが作ったプログラムを10回走らせ、最悪値の結果で、点数の高さを競います。宇宙ステーションでは、どんな状況でも安定的にパフォーマンスを発揮することが重要です。予選では、いかに最悪値が悪くならないか、迅速さと正確さがポイントになります。
予選競技の結果、下記Top4チームのうち、優勝チームはHypernovaに決まりました。9月に開催される決勝戦で実際のAstrobeeを操作するプログラムを組んで戦います。皆さん、応援をお願いいたします!
順位 | チーム名 | 学校名 |
---|---|---|
優勝 | Hypernova | 渋谷教育学園渋谷中学高等学校 東京都立産業技術高等専門学校 KA International School(帰国子女アカデミー) |
2位 | UT-Kebab | 東京大学 |
3位 | Tohoku | 東北学院大学 |
4位 | Cassiopeia | 東大寺学園中・高等学校 |
(今回の)第1回「きぼう」ロボットプログラミング競技会は、日本とアメリカが協力して「きぼう」を含む国際宇宙ステーション(ISS)の利用を広げていこう、という取り組み(JP-US OP3:日米オープン・プラットフォーム・パートナーシップ・プログラム※)の一環で進める、国際宇宙探査などの新たな時代を支えるアジア・太平洋地域の若者への教育プログラムです。日本とアメリカが、ISS資源を活用してアジア・太平洋地域の諸国との協力を推進していくことは、大きな意義のある取り組みと思っています。
開会 | 司会 JAXAきぼう利用センター 宮川弥生 |
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オープニングメッセージ | 宇宙飛行士 山崎直子 |
JAXAのアジア協力について説明 | JAXAきぼう利用センター 谷垣文章 |
シナリオビデオ | |
Kibo-RPCルール説明 | JAXAきぼう利用センター 内田諒 |
参加チーム紹介 (アルファベット順:表2) |
JAXA宇宙飛行士 油井亀美也 |
予選開始宣言 | |
各チームの戦略紹介(アルファベット順) | |
ミニ講演会 | JAXA宇宙飛行士 油井亀美也 「宇宙飛行士とロボット」 |
JAXA有人宇宙技術センター 河合優太 「Int-Ballプロジェクトの紹介」 |
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JAXA有人宇宙技術センター 鈴木和哉 「国際宇宙探査に関するJAXAの取組み状況」 |
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ミニ基調講演 | 東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授 中須賀真一 「身近な宇宙開発利用」 |
Top 4チーム発表 | 最悪値の結果動画(解説つき) 解説員:中須賀真一教授、油井宇宙飛行士、JAXA内田諒 |
順位発表・表彰式 | JAXA宇宙飛行士 油井亀美也 |
ヒーローインタビュー | 優勝チームHypernovaのコメント |
全体講評 | Kibo-RPC アドバイザー 東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授 中須賀真一 |
閉会 |
チーム名 | 学校名 |
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AstroSwallows | 東京工業大学 |
Cassiopeia | 東大寺学園中・高等学校 |
Hypernova | 渋谷教育学園渋谷中学高等学校 東京都立産業技術高等専門学校 KA International School(帰国子女アカデミー) |
NU | 日本大学 |
Pudding | 鹿児島大学 |
Space Brothers | 名古屋大学大学院 東北大学大学院 千葉工業大学大学院 |
Team TUT-Project Yashiro Azuki | 東京工科大学 |
THK | 芝浦工業大学 |
Tohoku | 東北学院大学 |
UT-Kebab | 東京大学 |
シナリオ | ISSに隕石がぶつかり小さな穴が開いたため、Astrobeeを使って穴を閉じる |
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ポイント | 実際のミッションでは命にかかわるため、いかに最悪値が悪くならないか、迅速さと正確さが重要となるため最悪値での戦いとなる。 優勝するにはどの状況でも安定的に良い値になるようにすること。 |
競技方法 | シミュレーション内のAstrobeeを動かし、「きぼう」日本実験棟内にある3つのポイント(各ポイントに2つのQRコードを設置し、各コードで次の座標を読み込む)を通過し、ゴール(エアロックにある的)にレーザーを照射する |
トライ数 | 10回(全て異なる条件:ターゲットの位置やISS内の風の流れなど) |
評価方法 | A判定:全てのQRコードとARマーカーを発見し、レーザーを照射 B判定:全てのQRコードとARマーカーを発見 C判定:全てのQRコードを発見 D判定:1つ以上のQRコードを発見 E判定:QRコードを発見できず |
優勝方法 | 10回中の最悪値の結果で点数の高いチームが優勝 |
制限時間 | 10分 |
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