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アラブ首長国連邦(UAE)初の宇宙飛行士ハッザ・アル・マンスーリー氏は、JAXAの「きぼう」船内ドローン(Int-Ball)を用いた教育イベントを2019年9月30日に実施しました。アル・マンスーリー宇宙飛行士の宇宙授業の様子は、リアルタイムでインターネット配信され、UAEのドバイにあるムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(Mohammed Bin Rashid Space Centre: MBRSC)にて、パブリックビューイングが行われました。JAXA筑波宇宙センターの管制室にも両国の関係者が集まり、UAEの大学生はアル・マンスーリー宇宙飛行士と直接質疑応答を行い、イベントの最後には、UAEのカリド・アルアメリ大使からメッセージをいただきました。
本プロジェクトは、JAXAとUAE宇宙庁との機関間協力の下、JAXAとMBRSCが協力して実施したものです。
軌道上でアル・マンスーリー宇宙飛行士は、Int-Ballを用いて宇宙機の姿勢制御の原理を説明しました。最初はInt-Ballが無重力状態で静止するように制御されているところを見せて、姿勢安定の実例を提示しました。それに関連してジャイロスコープ(地球ゴマ)を用いて、回転体の姿勢安定の仕組みを説明しました。また、自分で自転車こぎの動作を行い、姿勢変更のための無重力下での作用反作用のデモンストレーションを行いました。
次に、Int-Ballを上向きに回転させるには、Int-Ball内部に3個あるリアクションホイールをどの方向に動かすべきか、アル・マンスーリー宇宙飛行士からドバイにいるUAEの学生にクイズが出題されました。
UAEの学生からの回答は、筑波宇宙センター管制室のJAXA古川宇宙飛行士に伝えられ、Int-Ballを操作するKiboフライトコントローラに伝えられました。KiboフライトコントローラがInt-Ballへコマンドを送信すると、Int-Ballは上向きに回転してUAE学生の回答が正しかったことが判明し、地上では拍手が沸き起こりました。
最後に、JAXA筑波宇宙センターの運用管制室のVIPルームで立ち会っていたUAEの大学生が、軌道上のアル・マンスーリー宇宙飛行士と、直接、宇宙ロボットに関する質問のやり取りを行い、会場を沸かせました。
なお、今回の「きぼう」での教育イベントの実施に先立ち、JAXAとMBRSCは、UAEのドバイ大学(ドバイ)とハリーファ大学(アブダビ)において、2019年9月9日、10日に、学生を対象とした講演会を開催しました。JAXAからは、土井忍、谷垣文章、茂渡修平が、JAXAの国際協力と宇宙用ロボット技術研究および宇宙機姿勢制御技術を説明し、「きぼう」での実験研究・技術開発などへの学生の理解を深めました。
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