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第11回日韓宇宙環境利用研究セミナー(日韓セミナー)が2014年7月24日に開催されました。この日韓セミナーの初回第1回目は2004年につくばで開催され、その後は毎年日本と韓国で交互の開催を継続し今回で11回目となりました。
今回の第一日目は7月24日東京大学の駒場キャンパスで開催され、微小重力科学や宇宙環境利用研究の昨年からの進歩状況について日韓の研究者から合わせて21件の発表[PDF:2.1MB]がありました。翌日第二日目の25日は幕張メッセで開催中の宇宙博2014を視察しました。両国の微小重力研究コミュニティは着実な成果を上げてきており、宇宙実験に向けた準備を更に進めています。今回のセミナーでは国際宇宙ステーションの先にある次期の人類の大きな宇宙活動と考えられる将来の有人宇宙探査に向けた有用なデータが、日韓協力により生み出されてきたことが認められました。
また、この日韓宇宙環境利用研究セミナーの創設に強い指導力を発揮された井口洋夫博士が本年3月にご逝去され、今回のセミナーの中で改めて通知されました。偉大な科学者であり文化勲章や京都賞など数々の栄誉を受けられ、また、1996年には、旧NASDAの宇宙環境利用研究システム長に就任し、きぼう日本実験棟で行う研究の推進に貢献されました。井口博士はこの日韓セミナーを組織するための関係者の指導や開催に要する資金の確保にも尽力されました。このセミナーが今日あるのは、偏に先生のご献身の賜物だと言えます。
第11回日韓宇宙環境利用研究セミナー 東京大学駒場キャンパス(1日目)
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