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アルファ磁気スペクトロメータ(Alpha Magnetic Spectrometer: AMS-02)は、米国エネルギー省が指揮をとり、世界16カ国、56機関から構成される国際的なチームで運用される最新技術を結集した素粒子検出器です。
ISS最大の科学観測装置となるAMS-02は、ISSのS3トラス上部に設置され、宇宙の反物質、および暗黒物質(ダークマター)を探索するために宇宙空間を観測します。
宇宙では、我々が知っている物質はわずか5%以下の存在であり、約23%はダークマター、残り約72%はダークエネルギーで構成されています。AMS-02は永久磁石(ネオジム磁石)を搭載しており、強力な磁場により宇宙線を検出器の中心部に導き、宇宙線の組成やゆらぎなどの精密なデータを集めることで反物質やダークマターの証拠を探します。
AMSは、深宇宙からの高エネルギー粒子を直接集められるため、地上の加速器よりもはるかに高いエネルギー粒子を検知できます。CERN(欧州原子核研究機構)の大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider: LHC)は、7テラ電子ボルト(7TeV)のエネルギー粒子同士を正面衝突させることができますが、宇宙線の場合、1億テラ電子ボルト以上のエネルギーを得ることができます。
項目 | 値 |
---|---|
質量 | 6,918kg |
体積 | 64m3 |
消費電力 | 2.5kW |
ダウンリンクデータ | 平均2Mbps (7GbpsのデータをAMS-02上で処理し、平均2Mbpsのデータ量に圧縮) |
磁石質量 | 1,200kg |
磁場強度 | 1,250ガウス(地磁場の4,000倍以上) |
(画像・映像は全て出典:JAXA/NASA)
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