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JAXAが行う「きぼう」日本実験棟や国際宇宙ステーション(ISS)での実験に関わる物資が打上げ/回収されます。
「植物の重力依存的成長制御を担うオーキシン排出キャリア動態の解析(CsPINs)」実験で使用する乾燥したキュウリの種を、ベイルータ(発砲スチロールのように穴のたくさんあいた水を含みやすい物質)にさした状態で、容器に入れて運びます。CsPINs実験では、植物の根の伸び方を制御する植物ホルモン「オーキシン」の分布に関係するタンパク質「CsPINs」の働きについて調べます。
「微小重力環境でのナノスケルトン作製(NANOSKELETON2)」で使用する実験試料サンプルを運びます。NANOSKELETON2では、実験試料サンプルを、細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)に取り付け、1ヶ月間の実験の後、STS-134(ULF6)ミッションで地上に回収します。ナノサイズの構造を持つ材料生産の最適条件を見出すことを目的としており、効率の高い太陽電池や、重油をガソリンに変える触媒の開発への応用が期待されています。
「国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士の身体真菌叢評価(Myco)」実験で使用する実験用品を運びます。Mycoは、人工的な環境で宇宙飛行士に付着している微生物、特に真菌(カビ)の変化を調べることで、今後の宇宙飛行士の健康管理に役立てることを目的としています。
「長期宇宙滞在宇宙飛行士の毛髪分析による医学生物学的影響に関する研究(Hair)」実験で使用する実験用品を運びます。Hairは、宇宙環境(微小重力環境、宇宙放射線環境、精神的ストレス等)による人体への影響を毛髪分析から評価し、長期宇宙滞在飛行士の健康管理に役立てます。
「長期宇宙飛行時における心臓自律神経活動に関する研究(Biological Rhythms)」実験で使用する実験用品を運びます。Biological Rhythmsは、長期宇宙滞在する飛行士の24時間心電図記録を行い、生物学的リズムの変動と、睡眠中における心臓の休息度等を評価し、長期宇宙滞在飛行士の健康管理技術の向上に役立てます。
Area PADLESは、「きぼう」船内の宇宙放射線量を計測する機器です。「きぼう」船内の12箇所に設置して宇宙放射線環境を計測しています。Area PADLESは、6ヶ月毎に交換することになっているため、今回、交換用のArea PADLESを運びます。
文化・人文社会科学利用パイロットミッション「Spiral Top-II」で使用する回転体を運びます。このミッションは「光」をモチーフにしたライトアートの試みで、LEDを取り付けた4本のアームを様々に回転させることで、綺麗な光跡を描かせます。2009年4月から5月にかけて一度実施しており、今回が2回目の実施になります。
株式会社リバネスの「植物種子を活用した宇宙教育プロジェクトと商用利用の試み」の植物種子サンプルを運び、「きぼう」で保管します。地上に回収後には、株式会社リバネスを通じてそれぞれのエンドユーザによる研究、教育、商用等の利用が予定されています。
「微小重力下における根の水分屈性とオーキシン制御遺伝子の発現(Hydro Tropi)」実験の実験試料サンプルを回収します。この実験では、CBEFにおいて、試料であるキュウリの種を実験容器の中で18時間かけて発芽・生育させ、その後に人工的に湿度の勾配を作り、 この勾配の中で根がどの方向に伸びるかを調べました。実験開始から18時間後、22時間後、41時間後に根のサンプルをとり、その状態を保つように処理をして冷蔵保存しました。
「重力によるイネ芽生え細胞壁のフェルラ酸形成の制御機構(Ferulate)」実験の実験試料サンプルを回収します。この実験では、CBEFにおいて、試料であるコシヒカリの種子を発芽・生育させ、4日目、5日目、6日目の試料を凍結保存しました。また、重力の影響を調べるために、対照実験としてCBEF内の微小重力実験区画と1G重力区画で同じように実験を行いました。
「微小重力環境を利用した2次元ナノテンプレートの作製(2D Nano Template)」実験の実験試料サンプルを回収します。この実験では、ペプチドを基板上に規則的に配列させ、ナノレベルのマスクパターンを作成しました。このサンプルを地上に回収し、ネガコピー技術によってナノテンプレートを作ります。このテンプレートをもとに、地上で半導体製造用基板が転写されることで製品化への貢献が期待されます。
「国際宇宙ステーション内における微生物動態に関する研究(Microbe)」実験で取得したサンプルを回収します。この実験では、ISSに住みついている様々な微生物がクルーや機器に与える影響を調べるため、「きぼう」の装置や内壁の表面からスワブ(ポリエステル綿棒)による拭き取りサンプリングを行いました。このサンプルを地上で解析し、どんな微生物がISSに住んでいるかを調べます。
ISSクルーから採取したサンプルを回収します。
ISSクルーから採取した毛髪サンプルを回収します。
計測済のArea PADLESを回収します。
文化・人文社会科学利用パイロットミッション「手に取る宇宙~message in a bottle~」で宇宙の真空を詰めたボトルを回収します。宇宙の真空を詰める作業は、STS-133ミッション期間中の第1回船外活動で行われます。
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