JAXA搭載品

JAXAが行う「きぼう」日本実験棟や国際宇宙ステーション（ISS）での実験に関わる物資が打上げ／回収されます。

打上げ物資（実験用品）

「CERISE」実験用の実験試料サンプル

「CERISE」実験の培養バッグ

ライフサイエンス実験「線虫C.elegansを用いた宇宙環境におけるRNAiとタンパク質リン酸化（CERISE）」で使用する実験試料サンプルを運びます。CERISEでは、線虫を用いて、2つの方法（蛋白質のリン酸化とRNA干渉）で、宇宙での筋の衰えるメカニズムを明らかにします。本実験の成果は、地上での筋萎縮関連の疾患の治療法開発にも貢献できます。

線虫C.elegansを用いた宇宙環境におけるRNAiとタンパク質リン酸化（CERISE）
（代表研究者：東北大学大学院 東谷篤志）

Hair

「長期宇宙滞在宇宙飛行士の毛髪分析による医学生物学的影響に関する研究（Hair）」で使用する実験用品を運びます。Hairは、宇宙環境（微小重力環境、宇宙放射線環境、精神的ストレス等）による人体への影響を毛髪分析から評価し、長期宇宙滞在飛行士の健康管理に役立てます。

回収物資（実験成果）

「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程」実験データ

マランゴニ対流実験の様子（©JAXA/諏訪東京理科大学）

「きぼう」船内実験室の流体実験ラック（Fluid Physics Experiment Facility: FPEF）を使用して実施した、「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程」の実験データを地上に回収します。また、実験準備中に取付け異常が発生した試料カセットを、原因究明のために地上に回収します。

マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程
（代表研究者：横浜国立大学大学院 西野耕一）

「Rad Silk」実験用の実験試料サンプル

カイコの卵が入った容器

「カイコ生体反応による長期宇宙放射線曝露の総合的影響評価（Rad Silk）」実験用の実験試料サンプルであるカイコの卵を回収します。持ち帰った卵は、地上で生育し、発生の各段階での宇宙放射線の影響を形態の変化と遺伝子の変化の両方から解析します。

カイコ生体反応による長期宇宙放射線曝露の総合的影響評価（Rad Silk）
（代表研究者：京都工業繊維大学 古澤壽治）

HTV技術実証機搭載温度データロガー

宇宙ステーション補給機（H-II Transfer Vehicle: HTV）技術実証機の船内環境温度を調べるために搭載した温度データロガーを回収します。