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実施日:飛行5日目
担当:ハイディマリー・ステファニション・パイパー、スティーブ・ボーエン両宇宙飛行士
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実施日:飛行5日目
担当:ハイディマリー・ステファニション・パイパー、スティーブ・ボーエン両宇宙飛行士
1J(STS-124)ミッションで交換され、船外保管プラットフォーム3(External Stowage Platform: ESP-3)に保管されていた使用済みの窒素タンク(Nitrogen Tank Assembly:NTA)を、スペースシャトル「エンデバー号」に回収します。
NTAの回収作業のイメージ
STS-126クルーによるFHRCの点検
軌道上交換ユニット(Orbital Replacement Unit: ORU)である、フレックス・ホース・ロータリ・カプラ(Flex Hose Rotary Coupler: FHRC)を船外保管プラットフォーム3(ESP-3)に保管し、交換が必要になった場合に備えます。
※FHRCは、S1およびP1トラスに設置されている、放熱用ラジエータ回転機構(Thermal Radeator Rotary Joint: TRRJ)の構成部品となるORUのひとつです。4つのホースで、回転するラジエータパネルにアンモニア流体を供給する機構です。
2J/A(STS-127)ミッションでISSに到着する船外実験プラットフォームの結合に備えて、STS-126ミッション中(飛行8日目)に船外実験プラットフォーム結合機構(Exposed Facility Berthing Mechanism: EFBM)の点検を行います。そのため、EFBMの多層断熱材(Multi-Layered Insulation: MLI)カバーを一時的に取り外しておきます。
MLIカバーで覆われた「きぼう」船内実験室のEFBM(1Jミッション)
太陽電池パドル回転機構(SARJ)の位置
リング面の摩擦による傷と金属粉
2007年9月に、S3トラスの太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)回転時に摩擦が増加していることが確認されていたため、2007年10月のSTS-120(10A)ミッションでこのSARJを点検したところ、リング面の摩擦による傷と金属粉が確認されました。それ以降、SARJの使用は限定し、原因究明のため点検が行われてきました。
今回のミッションの船外活動では、1Jミッションで実施した金属粉除去技術のデモ試験をもとに、SARJ表面に付着した金属粉を除去した後、12個あるトランドル・ベアリング(Trundle Bearing Assembly: TBA)のうち11個を交換し、潤滑作業を行います。
この作業を行うためには、22枚のSARJの多層断熱材(MLI)カバーを外して、リング表面すべて(360度)をクリーニングする必要があります。これらの作業は、以下の手順で、3回の船外活動(第1回船外活動のほか第2回船外活動、第3回船外活動)に分けて行われます。
SARJのMLIカバーを取り外し、カバーを取り外した部分のTBAを取り外します。
リング面に付着した金属粉を除去した後、潤滑剤を使用して、リング面の潤滑作業を行います。
潤滑作業を終えると、交換用のTBAを取り付けて、MLIカバーを元に戻します。
※SARJ は、トラスの右舷と左舷側に各1台装備されており、ISSが軌道を1周回する間に360度の回転を行う事で、ISSの太陽電池パドルを太陽方向へ指向させ、発生電力を最大限得られるようにする回転機構です。中心部には電力送電用のケーブルがあり、回転しながら電力供給を続けられる仕組みです。
※SARJには、1基につき12個のTBAがあります。この内の1個を、不具合の原因調査のために、2007年12月に行われたISS第16次長期滞在クルーの船外活動で取り外して2008年3月の1J/Aミッションで地上に回収し、6月の1Jミッションで新しいTBAに交換しました。今回のミッションでは、残りの11個を交換します。
(写真、画像は全てNASA提供)
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