2003年5月2日午後6時、ついに「きぼう」日本実験棟船内実験室は、米国NASAケネディ宇宙センター(KSC)へ向けて旅立ちました。
1985年に開発が開始された船内実験室は、全体システム試験、統合システム試験など各種試験を終え、2003年3月18日および4月7日に行われた米国出荷前審査により、米国へ出荷しても問題がないことが確認されました。また、4月7日に行われたNASA・NASDA共同の船内実験室出荷前審査会において、KSC側の船内実験室受け入れ準備が整っていることが確認されました。
KSC到着後は、ISSとの適合性確認試験に向けた準備が行われます。
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日本出発(5月2日) |
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岸を離れる外航船 |
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昨日の「きぼう」船内実験室の積み込み作業に引き続き、本日は試験装置の積み込み作業が行われました。全ての貨物の積み込みを完了した外航船は、午後6時ちょうどについに横浜港を出発し、長い航海へと旅立ちました。
約1ヶ月の航海を経て、船内実験室は6月初旬にKSCに到着する予定です。
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外航船に搭載された船内実験室 |
出航1時間前、貨物室が閉じられる(午後5時) |
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横浜港からついに出発(午後6時) |
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外航船への積み込み(5月1日) |
4月25日に横浜港に到着した「きぼう」船内実験室の内航船から外航船へのクレーンによる積み込み作業が、好天にも恵まれ無事完了しました。
明日はいよいよ出国です。
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土浦新港出発(4月23日) |
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午前6時25分、土浦新港を出発する船内実験室 |
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筑波宇宙センター出発(4月22日) |
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船内実験室のコンテナへの搭載(4月15, 16日) |
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プレス公開(4月11日) |
米国への輸送に先立ち、4月11日、コンテナに収納される前の船内実験室を報道関係者に公開しました。
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船内実験室を取材する報道関係者 |
インタビューの様子 |
概要説明・質疑応答 |
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コンテナに収納される前の船内実験室(3月18日、4月7日) |
船内実験室外観 |
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船内実験室外観 |
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船内実験室外観 |
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エアロック、窓(カバー付) |
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船内実験室壁面のマーキング |
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船内実験室内部 |
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ハッチ側から撮影 |
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エアロック上部に設置されたテレビカメラ |
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エアロック外観 |
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天井部分 |
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共通結合部分 ハッチ(格納状態) |
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ノード2と接続される冷却水コネクタ |
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床面 |
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今後の予定 |
2003年4月22日に筑波宇宙センターを出発した船内実験室は、船で輸送され、6月初旬にはケネディ宇宙センター(KSC)に到着する予定です。
KSCでは、 輸送によって損傷した機器がないことの確認、およびISSとの適合性確認試験(Multi-Element Integration
Test-III:MEIT-III)が行われます。
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MEIT-IIIの実施予定図 |
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MEITとは、ISSの各モジュールが打ち上げられる前に、地上で各モジュールを組み合わせ、インタフェース・システムに問題のないことを確認する試験です。MEITは打上げ時期の近いモジュール毎に3回に分けて実施され、「きぼう」船内実験室については3回目のMEIT(MEIT-III)で、船内実験室が結合するノード2との間で試験が行われます。
その後、打上げ前の最終確認が行われ、KSCからスペースシャトルで打ち上げられます。
「きぼう」船内実験室の今後の予定
6月初旬 |
ケネディ宇宙センター到着/設置開始 |
8月~9月 |
MEIT-III実施 |
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