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今回の確認会は昨年11月から12月に行われた「きぼう」船内実験室パイロット訓練に引き続き、「きぼう」の操作方法を訓練するもので、前回の訓練で得られた改善事項を反映し、この秋に予定する本番の訓練へ向けた、最終リハーサルです。 それと同時に、訓練を行うインストラクタが十分な技量を持っていることを確認することも目的としています。 通常、宇宙飛行士など被訓練者2人に対して、インストラクタ1名、ならびに設計に携わった開発メーカの担当者がテクニカルエキスパートとして参加します。 訓練を短期間で効率良く行うために、訓練を受ける宇宙飛行士たちは、事前にテレビ会議で訓練概要についてレクチャーを受け、「ビデオ教材」、「訓練マニュアル」で予習した後、訓練に臨みます。 復習のための座学による講義の後はトレーナを使って、「きぼう」操作の実践を行います。「きぼう」の操作は可搬型管制端末(SLT:System Laptop Terminal)と呼ばれるラップトップコンピュータによる操作がほとんどですが、宇宙飛行士自らの手による、バルブ操作や機器交換作業も重要なウェイトを占めます。
きぼうシステムトレーナとは「きぼう」のシステムを制御するコンピュータとSLTを模擬した訓練設備で、機器に対する制御信号の送信や計測・制御データの確認方法などを習得するためのものです。 このほかに現在NASDAでは、エアロックトレーナ、ロボットアームトレーナ、ロボットアーム(子アーム)トレーナ、実験装置トレーナを整備している最中で、来年以降に使用する予定です。
今回の訓練は、パイロット訓練としては最後であり、9月に訓練事前準備確認会(TRR)を開催して宇宙飛行士に対して訓練を行う準備が全て整ったことを確認し、11月からいよいよ本番の訓練が始まります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||
最終更新日:2001年
8月29日 |