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米国の航空宇宙局(NASA)では、1982年から、国際宇宙ステーション(ISS)についての計画が話し合われてきました。本格的に取り組み始めたのは、 1984年のこと。当時の大統領・レーガンが「人が生活することのできる宇宙基地を、10年以内に建設する」という発表を行ったことで、国際宇宙ステーションへの計画が正式にスタートしました。
そして同じ年に開催されたロンドンでの国際会議で、レーガン大統領は関係各国に、計画への参加を呼びかけたのです。
人類が初めて宇宙へ進出したのは1961年4月。旧ソ連(ロシア)によってウォストーク1号が打ち上げられ、ガガーリン飛行士が搭乗して宇宙飛行を成功させました。
1969年には米国が人類初の月面着陸という偉業を成し遂げるなど、この時代の宇宙開発はまさに米国と旧ソ連のプライドをかけた戦い。それぞれに独自の研究を重ねながら、激しい宇宙競争を繰り広げていたのです。
1984年に国際宇宙ステーション計画が発表されてから9年後。ライバルだった2つの大国を含む各国が初めて手を取り合い、その高い技術をひとつの目的のために使うことになりました。
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