国際宇宙ステーション(ISS)では、米国中部夏時間3月25日午後0時59分(日本時間3月26日午前2時59分)にISSとスペースシャトル「ディスカバリー号」の間のハッチが閉じられ、ディスカバリー号は、同日午後2時53分(同午前4時53分)にISSから分離しました。ISSとディスカバリー号のクルーの共同作業期間は、約8日間となりました。
分離後、ディスカバリー号はISSの周囲を1周するフライアラウンドを行い、最後の太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)が設置されたISSの外観の撮影が行われました。
若田宇宙飛行士は、水再生システム(Water Recovery System: WRS)の水処理装置(Water Processing Assembly :WPA)および水供給装置(Potable Water Distributor: PWD)から、ディスカバリー号で地上に回収する水サンプルの採取を行いました。その他、マイケル・フィンク宇宙飛行士とともに、ISSとディスカバリー号間のハッチを閉める作業や、分離時にISSから、ディスカバリー号のビデオカメラ撮影を行いました。
また、午後7時04分(同午前9時04分)からJAXA広報イベントが実施され、「きぼう」日本実験棟船内実験室と九州大学をつなぎ、若田宇宙飛行士と福岡県知事、九州大学副学長、子供たちとの交信が行われました。交信の中で若田宇宙飛行士は、宇宙での生活や作業についての質問に答えたほか、「日曜日の休暇に地球をみたい。地球を見ながら本を読んでみたい。それを楽しみにしている。」と語りました。
- ISSとの交信イベント「若田宇宙飛行士からエール~ライブ交信と宇宙授業~」を開催
- STS-119 NASAステータスレポート#20
- STS-119 NASAステータスレポート#21
- NASA発行のレポートの仮訳です。
飛行12日目、ディスカバリー号では、センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)を使用した熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の検査などが行われます。
また、3月26日午前6時49分(同午後8時49分)には、第19次長期滞在クルーを乗せたソユーズ宇宙船(18S)がカザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地から打ち上げられる予定です。