国際宇宙ステーション(ISS)では、米国中部夏時間3月23日午前10時37分(日本時間3月24日午前0時37分)から6時間27分にわたり、第3回船外活動が実施されました。
第3回船外活動では、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)を使ったCETA(Crew and Equipment Translation Aid)カートの移動や、SSRMSのエンドエフェクタ(把持手)の潤滑などが行われました。
第2回船外活動で見送られ第3回船外活動に追加された、P3トラス下部の曝露機器結合システム(Unpressurized Cargo Carrier Attach System: UCCAS)関連作業では、ピンの取外しができなかったため、今回もUCCASの展開は中止されました。この中止により、UCCASと同様の展開方法を行う、S3トラス上部のペイロード取付システム(Payload Attach System: PAS)についても展開が見送られました。
若田宇宙飛行士は船内で第3回船外活動の支援や、フランス国立宇宙研究センター(CNES)の実験である"3D Space"を「コロンバス」(欧州実験棟)で行いました。また、週1回錠剤を摂取して、飛行前後の医学データを測定する「骨量減少・尿路結石予防対策実験(ビスフォスフォネート剤を用いた骨量減少・尿路結石予防対策に関する研究)」を開始しました。
その他、継続して行われている尿処理装置(Urine Processor Assembly: UPA)の作業では、新しい蒸留装置(Distillation Assembly: DA)による処理が正常に行われ、約6.8kgの処理された水のサンプルを採取しました。サンプルは、ディスカバリー号で地上に持ち帰られ、飲料水としての使用に向けて解析が行われる予定です。
- STS-119 NASAステータスレポート#16
- STS-119 NASAステータスレポート#17
- NASA発行のレポートの仮訳です。
- 第3回船外活動
飛行10日目には、軌道上共同記者会見、クルーの休息が予定されています。