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JAXA宇宙飛行士活動レポート

JAXA宇宙飛行士活動レポート 2007年6月

最終更新日:2007年7月25日

JAXA宇宙飛行士の2007年6月の活動状況についてご紹介します。

1Jミッションスペースシャトルクルー訓練

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「きぼう」の概要について船内実験室トレーナ内で訓練を受ける1Jクルー

筑波宇宙センター(TKSC)に星出宇宙飛行士を含む1J(STS-124)ミッションクルーを迎え、1Jミッションで実施する「きぼう」日本実験棟船内実験室の組立て、起動に関わる訓練が行われました。

1Jクルーは、「きぼう」船内実験室の起動や「きぼう」の主要システムである監視制御系、電力系、熱制御系、環境制御系などのシステム、また船内実験室への入室手順やラック移設手順などについて訓練を行いました。訓練には、船内実験室トレーナ(実物大の訓練設備)やバーチャルリアリティ(VR)システムが使用されました。

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シミュレータ上でロボットアームを操作する星出(左)、ナイバーグ(右)両宇宙飛行士

また、星出、カレン・ナイバーグ両宇宙飛行士は、「きぼう」ロボットアームに関わる訓練を行いました。

今回の訓練では、ロボットアームの概要と、クルーが行うロボットアームの展開運用作業について訓練を行いました。ロボットアームは折りたたまれた状態で船内実験室に取り付けられ、打ち上げられます。

訓練の最後には、ロボットアームの展開運用を模擬したシミュレーション訓練を、運用管制員と共に実施しました。

6月はSTS-124/1Jクルーにとっては、まさに「きぼう」尽しでした!

まずは筑波宇宙センターでの訓練。全クルーによる「きぼう」船内実験室などの概要およびシステム訓練を経て、カレン・ナイバーグ飛行士と私は引き続き「きぼう」ロボットアームの訓練、そして最終日には筑波の管制室と結んでの統合訓練を行いました。アメリカに戻った直後には、NASAケネディ宇宙センターでクルー機器インタフェース試験(CEIT)を行い、実際に自分たちが軌道上で操作することになる「きぼう」のハードウェアを確認しました。

「きぼう」の運用、開発、訓練に関わる人たちとの交流を経て、1Jミッションの成功に向けてクルーも決意を新たにしました。

※星出宇宙飛行士が自ら綴るジャーナル"Tsukuba, Station, S/G1"が始まりました。1Jミッションに向けた訓練から日々の生活の様子まで、多くの話題を掲載していく予定です。

>>星出宇宙飛行士ジャーナル"Tsukuba, Station, S/G1"

無重量環境訓練施設(NBL)でのウォーター・サバイバル訓練

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与圧服(オレンジスーツ)を着用する土井宇宙飛行士

土井宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にある無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL)にて1J/A(STS-123)ミッションクルーと共に、ウォーター・サバイバル訓練を実施しました。

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救助を摸擬し、ロープで吊り上げられる土井宇宙飛行士

この訓練は、打上げ時にスペースシャトルに異常が発生し、脱出した後、海上で救助が来るまでのサバイバル技術を訓練するものです。スペースシャトルは打ち上げられると大西洋上空を飛行するため、脱出すると海に落下することが想定されます。そのため、NBLのプールを使用したこのような訓練が実施されています。

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脱出訓練を行う土井宇宙飛行士

土井宇宙飛行士は、着水後にパラシュートの下から外に出る手順や小型のいかだを膨らませる手順など、救助されるまでの一連の流れを訓練しました。また、スペースシャトルの脱出模擬装置を使用した脱出訓練を実施しました。

「きぼう」のクルー機器インタフェース試験(CEIT)

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機器を確認する星出宇宙飛行士

NASAケネディ宇宙センター(KSC)にて、土井宇宙飛行士を含む1J/A(STS-123)クルー、星出宇宙飛行士を含む1J(STS-124)クルーが、それぞれ「きぼう」船内実験室船内保管室のクルー機器インタフェース試験(Crew Equipment Interface Test: CEIT)を実施しました。

CEITとは、ミッションに関係する機器の使い勝手などを、軌道上で実際に使用する宇宙飛行士が自ら確認する試験です。

試験では、船内保管室から船内実験室へのラック移設作業前に船内実験室内へ仮で組み込むパネルなど、船内活動で使用する船内保管室内の各機器へのアクセス性の確認が行われました。また、「きぼう」船内実験室に取り付けられる外部テレビカメラや船内保管室の共通結合機構(Common Berthing Module: CBM)を覆うカバー、船内実験室を打上げ時にスペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)に固定するためのトラニオン/キールピンの多層断熱材(Multi Layer Insulation: MLI)カバーなど、船外活動で扱う機器についても確認が行われました。


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