日本が参加する実験テーマ
NASDAはスペースハブの中で8つの実験を行います。
1.
微小重力下におけるガマアンコウ耳石器単一求心性神経の応答ダイナミクス
ガマアンコウという海水魚を使った、宇宙酔いのメカニズムを解明するための実験を行います。
2.
宇宙環境下における植物の形態形成とオーキシンの極性移動に関する研究
重力/微小重力のそれぞれの環境で発芽した植物の茎を利用して、植物ホルモンの移動と重力の関係を観察、研究します。
3.
微小重力環境における高等植物の成長調節機構
微小重力下で植物を発芽成長させることにより、細胞壁の成分や性質に重力が与える影響を観察します。
4.
高等植物(野生・突然変異)の根の電場及び重力への応答
微小重力環境における植物の根の成長と電場の影響を観察し、その関係を明らかにするための実験を行います。
5.
ウリ科植物の重力形態形成:キュウリ芽生えのペグ細胞の発達と重力感受機構
微小重力環境下で、きゅうりの種の発芽から成長の過程を観察することにより、重力と植物の関係を明らかにするための実験を行います。
6.
ヒト細胞における宇宙放射線及び微小重力による癌遺伝子の変化
宇宙放射線や微小重力環境が人間の遺伝子に与える影響を調査研究します。
7.
拡散法による有機強磁性体の結晶育成
微小重力環境を利用して、有機強磁性体(有機化合物で作られた磁石のようなもの)の良質な結晶を作成し、結晶の物性や構造を調査します。
8.
睡眠実験(Sleep-2)
宇宙飛行士を使って、宇宙における睡眠障害のメカニズムとその対策としてのメラトニン(催眠効果のある薬剤)の効果を調査します。
最終更新日:2003年5月26日