代表研究者 |
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上田 純一(大阪府立大学) |
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実験目的 |
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植物ホルモンの一種であるオーキシンは茎の先端側から根元の方に向かって一方向へ移動する性質を示します(極性移動といいます)。
本実験では、この極性移動と重力との関係を明らかにすることを目的とします。
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実験概要 |
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トウモロコシとエンドウを軌道上で発芽・育成させ、伸びた茎を切り取り、プラスチックの細長い容器の底に入れたオーキシンを含む寒天に接触させます。一定時間後、茎を冷凍して持ち帰り、オーキシンの移動状態を調べます。寒天中のオーキシンは放射性同位元素で目印が付けられていますので、茎の中での移動状態を簡単に調べることができます。
なお、地上で生長させたトウモロコシとエンドウも打ち上げて、オーキシンの移動状態を調べ、地上での移動状態と比較します。
(注):オーキシンは植物の生長をコントロールする植物ホルモンと呼ばれる化学物質の一つです。
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地上と宇宙で発芽させた植物体の茎を切りとり、オーキシンを含む寒天に接触させます。 |
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期待される成果 |
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茎細胞の生長などに密接に関わっているオーキシンは、茎の先端側から根の方に向かって、すなわち地球の重力の方向に沿って、茎の中を移動します。
この実験により、オーキシンの移動の仕組みの解明に必要なデータを得ることができ、ひいては植物の生長についての科学的知識を蓄積することができます。
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