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地球帰還後の測定作業のためのリハーサルの模様

 地球帰還後の測定作業のためのリハーサルとは

 2週間以上にわたる飛行を終了した試料が地球に帰還した後には、引き続き重力環境への適応過程を検討するための実験が行われます。この実験には厳密な時間調整が必要となり、迅速かつ正確な作業が要求されます。ケネディ宇宙センターでは、この手順を確認するためにリハーサルが行われています。


哺乳動物の発達研究チームのリハーサル
1998年4月29日(米国中部夏時間)
 4月29日、KSC ハンガーL(生理学関連実験室)において、哺乳動物の発達研究チームがシャトル着陸後の作業についてリハーサルを行いました。
・試料区分Litter P7-4のシャトル着陸後作業
Baldwin PI (Principal Investigator:代表研究者)チームからWalton PIチームを経て、清水PIチームに試料が渡るという想定の試料群です。着陸後約4時間でBaldwin PIチームが生体試料受取予定、清水PIチームが受け取るのは着陸の約5時間後と想定されます。
Baldwin PIチームの作業風景。処理された試料が清水チームへ輸送される。
各PIチームの作業室間を、試料輸送する担当者(ランナ−)。
Baldwin PIチームから清水チームへ試料が到着。
試料到着後のあわただしい室内。中心が清水PI。

微小重力下での大動脈神経性圧反射機構の発達”実験のリハーサル
1998年4月24日(米国中部夏時間)
 4月24日、KSC ハンガーL(生理学関連実験室)において、帰還直後に行われるラットでの実験手順に関するリハーサルが行われました。この作業は、シャトル帰還直後、フライトしたラットに対して行われる生理学実験(大動脈神経の神経活動計測、血管張力の測定等)と組織学的検索に必要な生物試料の準備作業の調整です。それら生物試料は他の代表研究者と共有しており、引き渡し作業もある為、迅速且つ正確さの要求される作業です。

NASAより引き渡されたラットの確認及び体重測定
帰還後に行われる作業手順詳細の最終調整を行う山崎共同研究者
作業内容詳細の確認及び作業状況の記録を行う山崎共同研究者

無重力下における自律神経系の可塑性”実験のリハーサル
1998年4月23日(米国中部夏時間)
 4月21日、NASAケネディ宇宙センターにて、マイクロニューログラフィー(微小電極計測法)により、自律神経系の可塑性を測定するリハーサルが行われました。本作業は、シャトル帰還直後にクルーに対して行われる地上対照計測の練習として行われており、実際に被験者の末梢神経に針電極を刺し、筋交感神経の活動を直接計測しました。
 本日、午前中1回及び午後1回の2セッションを行い、共に良好なデータを測定できております。

 岩瀬共同研究者からの実験についての説明

電極刺入前の全体風景
(手前の電極刺入作業者(青いシャツ)は、名古屋大の岩瀬先生です)
作業風景
電極刺入
計測装置全景


Last Updated : 1998. 5. 1


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