『キュウリの芽生えの重力形態形成(CsPIN1)』編
実験期間はおよそ1〜3日です。
まず、乾燥したキュウリの種を、スポンジ状の支持体に差し込んだ状態で容器に入れ、他の実験装置とともにスペースシャトルのディスカバリー号(STS-133ミッション)で打ち上げます(図1)。
国際宇宙ステーションの「きぼう」実験棟でこの支持体に水を注ぐことで実験が始まります。
それを細胞培養装置(CBEF)に取り付け、最初は微小重力下で発芽させます。
給水して24時間後に、半分を1G人工重力下に移し、半分を微小重力区で生育させます。
食塩水を含ませた濾紙を貼ってから4時間後と23時間後に根のサンプルをとって、その状態を保つように処理をして冷蔵保存します。
また、実験中、画像の撮影も行います。
その2時間後(ペグができつつある段階)と48時間後(ペグが完成する段階)に芽生えを化学固定し、冷蔵保存し、地上に持ち帰ります。
そして、地上でPINタンパク質の局在を解析します。
また、実験中、芽生えの写真撮影も行います。
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図1 実験容器
水分支持体に乾燥種子を差し込んだ状態で打ち上げる。
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