Neuro Radのデカール(注)を拝見しましたが、今までにない斬新なデザインですね。
「コンピュータグラフィックの分野では世界一といわれている、東京大学の河口洋一郎先生にコラボレーションをお願いしまして、ご好意でデカールを作っていただいたんです。
実は、河口先生は種子島のご出身でして、鹿児島つながりということで、突然の僕の頼みも快く引き受けてくださって。
河口先生には心から感謝しています」
注:各実験ごとに作成されるミッションシール
宇宙実験が間近に迫っていますが、ご家族の反応はいかがですか。
「う〜ん、僕がどんな研究をしているかすら、知らないんじゃないかな(笑)。
うちのお袋なんて、『放医研で研究している』と言ったら『えっ!?保育園?』なんて聞き返すくらいですから(笑)。
残念ながら、家族に理解があるとは言えませんね」
研究をしていて、幸せを感じるのはどんな時ですか。
「実は、昨日も学会があって、研究者仲間と酒を酌み交わしながら議論をしました。
僕にとっては、そうやって一緒に研究できる仲間がいるということ、そして、ひとつの目標に向かって世界的なネットワークを構築できるということが何よりうれしいですね。
自分の研究が、医学や社会、それに人類の未来に貢献できるとしたら、これ以上の幸せはないと思います」
Neuro Rad実験は先生にとってひとつのゴールと言えるでしょうか。
「ゴールとは思っていません。
何年もかけて地道に準備を進めてきて、ようやく実験に漕ぎつけたわけですから、ゴールと言えなくもありませんが、これはあくまでスタート地点なんです。
1回の宇宙実験では、とてもすべては解明できませんから、今後もアプローチを変えながら探求し続けるつもりです。
ヒトが宇宙に行って長期滞在をして、本当に安全なのかどうか、そのリスクを解明していきたいと思っています。
たぶん、本当のゴールはまだずっと先で、若い世代の研究者を育て、バトンをつないでいくことが僕らの使命となるでしょうね」
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