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若林先生がライフサイエンス研究の道に進もうと思ったきっかけは。

「原点という意味では、高校の生物の授業ですね。 それまで、生き物というのは非常にランダムな感じで、どこがどうなっているのか訳がわからないというイメージがあったんですが、呼吸の代謝経路を習ったときにものすごく綺麗だなと感じたんです。 ある物質が化学反応を起こして違う物質に変化し、最後にまた出発物質に戻ってゆく。 そのシステムを見て、なんて見事に機能しているのかと感動しました。 そこで生物学とか生化学に興味をもったんです。 ただ、その頃はまだ将来自分が生物学の研究に進むなんて思ってもみませんでした」

普段は研究一筋だと思いますが、愛読書などはありますか。

「う〜ん、恥ずかしながら最近はまったく読書をしていなくて。 強いて言えば時刻表でしょうかね」

時刻表とはまた意外な答えですね。 時刻表を持ってどこかに行かれるんですか。

「残念ながら実際には行かない、というか時間がなくて行けません。 この電車を、ここでこう組み合わせたらあそこまで行ける、なんて考えるのが楽しくて。 目的地まで、どれくらいの時間でどんな経路で行けるのかを緻密に調べ上げていくのが好きなんです。 ちょっとオタクっぽい趣味ですけど、人に言わせると、私にはちょっとマニアックな性質があるらしいので(笑)」

最後に、この研究からどんな発展がありそうですか。

「今はただ、自分が興味を感じている事柄を突き詰めたい、その一念で、今回の実験の成果がどのように発展していくかといったことは、実はあまり考えていないんです。 私は、サイエンスというのは、純粋な興味関心から発するものであってもいいと思っています。 その後の応用や発展はある意味、副次的なものではないかと。 それでも、この実験を通して若い人たちが何らかのインスピレーションを得て、それをもとに思ってもみなかった展開をみせてくれるとしたら、それはやはり非常にうれしいですね」



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