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「きぼう」での実験

「きぼう」日本実験棟でのはじめての植物長期生育実験が開始されました

最終更新日:2009年9月11日

※日付は日本時間

「きぼう」日本実験棟で、植物を使用したはじめての長期生育実験(SpaceSeed)※1が始まりました。

※1 微小重力環境における高等植物の生活環
(代表研究者:神阪盛一郎 富山大学客員教授、大阪市立大学名誉教授)


ニコール・ストット宇宙飛行士により、実験試料が封入された植物実験ユニットの細胞培養装置への取り付けが行われた後、9月10日(木)21時38分(日本時間)から実験が開始されました。

この宇宙実験は、シロイヌナズナという植物を用いて、種子から発芽し、次の世代の種子がとれるまでの一連のサイクル(ライフサイクル)に対する重力の影響を調べるものです。

実験では、CCDカメラによりシロイヌナズナの生育の様子の観察を行い、宇宙で収穫した種子や植物体を冷蔵や冷凍で持ち帰ります。

宇宙で出来た種子の発芽率やその後の成長の様子の観察、宇宙で成長した植物体の細胞壁の強度の分析や細胞壁構築にかかわる遺伝子の働きの様子の解析を行い、植物のライフサイクルに及ぼす重力の役割を研究します。また、将来の宇宙での植物生産に備えた、基礎的なデータを蓄積する研究となります。

本実験は、11月中旬まで実施する計画です。

【代表研究者 神阪盛一郎教授のコメント】

宇宙飛行士のストットさんに3月の初めに初めてお会いし、宇宙実験の内容の説明と実験操作のトレーニングを行いました。その成果がこのようなかたちでうまく実を結んで、実験をスタートできたことを喜んでいます。地上から様子を見ていて、非常にテキパキと操作をこなしていたので感心しました。また、複雑な作業をうまく統合して実験の実現に向けて努力してくれたJAXAをはじめ関係者の皆様に感謝しています。

実験は24時間を運用チームが3交代でサポートして60日程度続きます。実験がうまくいくようドキドキしながら見守っています。

HTVの打ち上げのちょうどその日に私の実験をスタートできたことも思い出に残る出来事です。


ユーザ運用エリアで実験開始後に実験装置のデータをチェックする<br />神阪教授(後列左)と研究グループ

ユーザ運用エリアで実験開始後に実験装置のデータをチェックする
神阪教授(後列左)と研究グループ

実験開始直後の植物実験ユニットの内部カメラの画像、底面の穴の中に種が植えられており、給水されている。

実験開始直後の植物実験ユニットの内部カメラの画像
底面の穴の中に種が植えられており、給水されている。


SpaceSeed実験紹介ページ:微小重力環境における高等植物の生活環

 
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