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※日付は日本時間
「きぼう」日本実験棟において、高品質タンパク質結晶生成実験(JAXA PCG)の3回目の実験を開始しました。
本実験は、「きぼう」日本実験棟のタンパク質結晶生成装置(PCRF)を使用して行います。
実験に使用されるタンパク質サンプルは、9月10日(金)19時22分にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロシアのプログレス補給船(39P)で打ち上げられました。9月12日(日)20時58分に国際宇宙ステーション(ISS)に到着後、宇宙飛行士によって実験装置への取付けが行われ、9月13日(月)04時01分に地上からの遠隔操作で実験装置の温度環境の制御を開始し、実験を開始しました。
JAXA PCG実験は、ロシアとの協力のもとで、これまでに11回行ってきました(「きぼう」で2回、ロシアのサービスモジュールで9回)。
JAXAは、これまでの実験を通じて、実験提案を受けてから宇宙実験終了後のデータ取得まで、独自の技術とプロセスを確立し、各国宇宙機関の中でも卓越した宇宙実験で、有効な成果を創出できるようになりました。これにより、地上で結晶化したタンパク質の結晶に比べ、より高品質な結晶が宇宙実験で取得できるようになっています。
今回の実験では、実験試料を入れる高品質タンパク質結晶生成用セルユニット(2式)に96サンプル(タンパク質数:48種類)を搭載して実験を実施します。
本実験では、マラリアなどの感染症、インフルエンザ、筋ジストロフィー等の様々な疾病の治療薬の開発に繋がるタンパク質や、環境負荷の少ないバイオ燃料開発、ナイロンの分解等の環境・エネルギー問題の解決に貢献することが期待されるタンパク質を搭載し、「きぼう」での利用成果を創出することを目的としています。
また、日本のサンプルの他、国際協力としてロシアやマレーシアのタンパク質も搭載しています。
実験は本年11月末まで実施され、ソユーズ宇宙船(23S)で回収される予定です。
タンパク質結晶生成宇宙実験の詳細はこちらをご覧ください。
タンパク質結晶生成宇宙実験紹介ページ:タンパク質結晶生成宇宙実験
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