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※日付は日本時間
「きぼう」日本実験棟で実施されていた、高品質タンパク質結晶生成実験(JAXA PCG)の第2回目の実験が終了しました。
PCG実験は、「きぼう」日本実験棟のタンパク質結晶生成装置(PCRF)を使用して実施されました。
実験に使用されるタンパク質サンプルは、2月3日(水)にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロシアのプログレス補給船(36P)で打ち上げられました。国際宇宙ステーションに到着後、2月5日(金)から約4ヶ月にわたり実験が実施されました。
今回の実験では、2式のPCRFセルユニットに搭載した合計96サンプル(タンパク質数:55種類)について、結晶生成実験を行いました。サンプルの中には、国内の大学や民間企業のサンプルの他、国際協力としてロシアやマレーシアのサンプルも含まれています。また、今回はタンパク質結晶生成実験では初めてとなる有償利用事業者のサンプルを搭載しました。
実験は、6月2日(水)午前0時26分に終了し、サンプルは野口宇宙飛行士とともにソユーズ宇宙船(21S)で地上に帰還、無事に回収されました。
JAXAのタンパク質結晶生成宇宙実験は、これまでに10回行われました(「きぼう」で1回、ロシアのサービスモジュールで9回)。
これまでの実験を通じて、宇宙の効果を引き出す実験条件の設定から地上での解析まで一連となった独自の技術とプロセスを確立し、各国宇宙機関の中でも卓越した宇宙実験で有効な成果を創出できるようになりました。これにより、地上のタンパク質結晶より高い品質の結晶を取得できるようになっています。
本実験では、環境負荷の少ないバイオ燃料開発等の環境・エネルギー問題の解決に貢献することが期待されるタンパク質や、感染症やインフルエンザ等の様々な疾病の治療薬の開発に繋がるタンパク質を搭載し、「きぼう」での利用成果を創出することを目的としています。
タンパク質結晶生成宇宙実験紹介ページ:「タンパク質結晶生成宇宙実験(JAXA PCG)」
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