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「きぼう」での実験

「きぼう」日本実験棟において、ナノスケルトン実験を開始しました

最終更新日:2010年3月 3日

※日付は日本時間

「きぼう」日本実験棟の細胞培養装置(CBEF)を使用して実施する、「微小重力環境でのナノスケルトン作製」(ナノスケルトン実験)を開始しました。


実験に使用されるサンプルは、2月8日(月)にスペースシャトル「エンデバー号」(STS-130ミッション)で打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に到着後、ISSの冷凍冷蔵庫にて保管されていました。3月1日(月)に野口宇宙飛行士が実験準備(実験試料の解凍など)を行いました。3月2日(火)に同宇宙飛行士が、実験試料の攪拌・混合を行い、20時25分頃から実験を開始しました。

ナノスケルトンは、光触媒開発に用いられる多孔質材料の機能向上を狙った新しい材料カテゴリの名称です。ナノスケルトン実験では、対流や浮上・沈降のない静かな環境が維持される微小重力の中で、チューブの細孔(筒状の穴の部分)のサイズを大きくしたナノスケルトンの作製を行い、地上で重力影響を受けた状態で作成したナノスケルトン触媒粒子と、微小重力で作製し高い特性を有することが期待されるナノスケルトンを比較し、作製プロセス中の重力影響を精緻に調べようとしています。この実験結果を、計算機を駆使したシミュレーションに取り込み、地上実験で最高特性に近づける製造条件を提案します。

実験は3月12日(金)まで実施され、サンプルは山崎宇宙飛行士が搭乗する予定のスペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-131ミッション)で回収される予定です。


【研究チームのメンバー 酒井秀樹 東京理科大学准教授のコメント】

今まで、長い間、JAXAをはじめとする多くの方々にサポートしていただいたナノスケルトンプロジェクトの宇宙実験が、今日実際に野口宇宙飛行士によって実現され、大きな感動を覚えるとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。ナノスケルトンプロジェクトは、化学反応を伴うモノ作りなので、得られた試料の解析が重要です。今後グループ一丸となって得られた試料の解析とシミュレーションを進めていきたいと思います。


酒井秀樹 東京理科大学准教授(左)と遠藤健司 同大学ナノスケルトンプロジェクト研究マネージャー(右)

筑波宇宙センターの実験運用管制室で野口宇宙飛行士の作業手順書を確認する
研究チームメンバーの酒井秀樹 東京理科大学准教授(左)と
遠藤健司 同大学ナノスケルトンプロジェクト研究マネージャー(右)


ナノスケルトン実験紹介パンフレット:ナノスケルトン作製実験

 
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