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※日付は日本時間
「きぼう」日本実験棟の細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)を使用して実施する、「微小重力環境でのナノスケルトン作製」(ナノスケルトン実験)が終了しました。今後、ナノスケルトン作製時の重力の影響を評価し、宇宙で得られたような最高特性に近いナノスケルトンを地上で製造する条件を突き止めて、光触媒等の製品製造への貢献を目指します。
3月12日(金)午後4時54分、「きぼう」日本実験棟で実施していたナノスケルトン実験が終了しました。
ナノスケルトンは、光触媒開発に用いられる多孔質材料の機能向上を狙った新しい材料カテゴリの名称です。ナノスケルトン実験では、対流や浮上・沈降のない静かな環境が維持される微小重力の中で、チューブの細孔(筒状の穴の部分)のサイズを大きくしたナノスケルトンの作製を行います。
実験試料回収までの主な流れは以下のとおり。
今回「きぼう」で取得した高い特性を有することが期待されるナノスケルトンと地上で重力影響を受けた状態で作成したナノスケルトンとの比較を行い、ナノスケルトン作製プロセス中の重力影響を精緻に調べます。
また、計算機を駆使したシミュレーションに実験結果を取り込み、地上実験で最高特性に近づける製造条件を提案し、環境浄化やエネルギー問題解決につながる光触媒等の製品製造への貢献を目指します。
3月5日に取り出した3日間実験用の試料
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