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「きぼう」での実験

「きぼう」日本実験棟において、筋萎縮メカニズムの解明実験が開始されました

最終更新日:2010年4月12日

※日付は日本時間

「きぼう」日本実験棟の細胞培養装置(CBEF)を使用して実施する「タンパク質ユビキチンリカーゼCblを介した筋萎縮の新規メカニズム(通称Myo Lab)」(代表研究者:二川健 徳島大学大学院教授)を開始しました。


実験に使用されるサンプルは、4月5日(月)にスペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-131ミッション)で打ち上げられました。国際宇宙ステーション(ISS)に到着後、4月10日(土)19時14分から筑波宇宙センターからのコマンドにより実験が開始されました。

宇宙に滞在すると体を支える必要がなくなるため、筋肉が衰えてしまうことが分かっています。二川先生は、スペースシャトルでの実験により、筋肉の衰え(筋萎縮)にはCbl-b(シーブルビー)という酵素が関与していることを突き止めています。今回、この酵素に注目し、どのようなメカニズムで筋肉が萎縮するかを明らかにするのがこの実験の目的です。

宇宙では、ラットの細胞を微小重力区と1Gの重力区で37℃で培養し、実験開始10日後に筋肉を成長させる物質(成長因子)を加えます。その後、保存液を入れ、冷凍して回収します。

地上に回収後、遺伝子とタンパク質の両方を調べ、Cbl-bのターゲットになるタンパク質を明らかにします。Cbl-bがどのように筋肉の萎縮に関わっているかをこの実験で解明することで、宇宙飛行士はもちろんのこと、老化や、病気などで寝たままの状態でいることによる筋萎縮など、地上の医療への応用が期待されます。

実験は4月21日(水)まで実施され、サンプルはこの次のスペースシャトル「アトランティス号」(STS-132ミッション)で回収される予定です。

Myo Lab 実験の詳細はこちらをご覧ください。

 Myo Lab実験紹介ページ:「蛋白質ユビキチンリガーゼCblを介した筋萎縮の新規メカニズム」


【代表研究者 二川健 徳島大学大学院教授のコメント】

多くの方々の御援助のお陰で、無事実験をスタートできました。ありがとうございます。
"知は無限なり"を証明したいと思います。


実験開始の様子を見守る二川健 徳島大学大学院教授

筑波宇宙センターの実験管制室で実験開始の様子を見守る
代表研究者の二川健 徳島大学大学院教授

 
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