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「きぼう」での実験

「きぼう」日本実験棟において実施されていたライフサイエンス実験"Hydro Tropi"が終了しました

最終更新日:2010年10月26日

※日付は日本時間

「きぼう」日本実験棟において実施されていたライフサイエンス実験「微小重力下における根の水分屈性とオーキシン制御遺伝子の発現(通称Hydro Tropi:ハイドロ トロピ)」(代表研究者:高橋秀幸 東北大学大学院生命科学研究科教授)が終了しました。


Hydro Tropiは、植物の根の伸び方に対する水分の影響を調べることにより、水と根の関係を明らかにする実験です。
実験は、微小重力環境において、重力の影響がなくなると、根が伸びるときに水分のある方向に曲がるようになるかどうかを調べることと、「根が曲がる」という現象に影響がある「オーキシン」と呼ばれる植物のホルモンによって支配される遺伝子を調べることの2つの目的で行われました。

実験に使用されるサンプル(乾燥したキュウリの種)は、本年5月15日(土)に、スペースシャトル「アトランティス号」(STS-132ミッション)で国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられ、10月19日(月)から実験を開始しました。
実験では、18時間かけて発芽・生育させ、その後に人工的に湿度の勾配を作った実験容器の中で、キュウリの種に水を与えて発芽させ、根がどの方向に伸びるかを調べました。
実験開始から18時間後、22時間後(湿度勾配ができてから4時間後)と41時間後(同じく23時間後)に根のサンプルを採取し、その状態を保つように処理をして冷蔵保存し、10月23日(土)0時51分に実験が終了しました。

取得されたサンプルは、11月に打上げられる予定のスペースシャトル「ディスカバリー号」により地上に回収される予定です。

根が水分に反応するしくみがわかれば、その性質を利用して根が伸びる方向を水分でコントロールすることができ、将来の宇宙における植物工場などに利用できることが期待されます。

Hydro Tropi実験の詳細はこちらをご覧ください。

 「微小重力下における根の水分屈性とオーキシン制御遺伝子の発現


【代表研究者:高橋秀幸 東北大学大学院生命科学研究科教授のコメント】

お疲れ様でした。Hydro Tropiが宇宙実験候補テーマとして国際公募で採択されて、ほぼ6年になります。以来、JAXAの多くの皆様のご支援によって、本日を迎えることができました。とくに、共同研究者は勿論、今週一週間、この管制室におられました皆様、そしてクルーのすばらしい連携で軌道上実験をperfectに実施していただきましたことに感動しておりますとともに、お世話になりました皆様への感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。試料が無事に地球に回収され、それを解析するのが楽しみです。

 
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