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「きぼう」での実験

「きぼう」日本実験棟において実施されていた、細胞壁の構造形成に関わる物質の変化を調べる実験が終了しました

最終更新日:2010年6月 4日

※日付は日本時間

「きぼう」日本実験棟で実施されていた、「重力によるイネ芽生え細胞壁のフェルラ酸形成の制御機構(通称Ferulate)」(代表研究者:若林和幸 大阪市立大学大学院理学研究科准教授)の宇宙実験が終了しました。
この実験は、「きぼう」日本実験棟の細胞培養装置(CBEF)を使用して実施されました。


実験に使用される試料は、5月15日(土)にスペースシャトル「アトランティス号」(STS-132ミッション)で打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に到着後、実験準備を経て、5月27日(木)から実験が開始されました。
実験では、「きぼう」のCBEFにおいて、試料であるコシヒカリの種子を発芽させ、約6日間成長させ、実験は、6月2日(水)10時26分に終了しました。この間、4日目、5日目、6日目の試料を凍結し保存しました。また、重力の影響を調べるために、対照実験としてCBEF内の微小重力実験区画と1G重力区画で同じように実験を行いました。

Ferulate実験は、単子葉イネ科植物の細胞壁の「補強材」であるフェルラ酸とジフェルラ酸に着目し、これらの物質の代謝に関わる酵素の働きや遺伝子の働きが、宇宙の微小重力環境と地上でどのように異なるか調べるものです。
試料を地上に回収後、細胞壁の強度、化学成分、酵素の働き、遺伝子の働きなどを調べます。研究結果は、風に倒れにくい細胞壁の丈夫なイネを作るなど地上での品種改良や、宇宙での植物生産にも役立つことが期待されます。

Ferulate実験の詳細はこちらをご覧ください。

 Ferulate実験紹介ページ:「重力によるイネ芽生え細胞壁のフェルラ酸形成の制御機構(Ferulate)」


【代表研究者 若林和幸 大阪市立大学大学院理学研究科准教授のコメント】

イネの生育実験が予定通り終了し、全ての試料が冷凍庫に保存されました。トラブルもなく無事に実験が終わりホッとしています。今後、地上に回収された試料を用いて解析を行い、細胞壁構築に対する重力の影響を明らかにして行きたいと考えています。本実験の実施にあたり、多くの方々にご支援を頂きました。これらの方々に心から感謝します。ありがとうございました。

 
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