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「きぼう」日本実験棟での初めての科学実験として、マランゴニ対流実験(「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程」 諏訪東京理科大学 河村洋教授)を8月22日に開始しました。
「きぼう」船内実験室の流体実験ラックに搭載されている流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)を使い、本日、筑波宇宙センター(TKSC)からの遠隔操作により、マランゴニ対流の実験を開始しました。実験では、まずシリコーンオイルを2枚のディスクの間で円筒状の形(液柱)にし、次いで液柱の両端の温度を制御することで、液柱に温度差を発生させました。この温度差によって、表面張力対流(マランゴニ対流)が発生し、流れの速さや方向が変化していく様子の映像や表面の温度分布などのデータの収集を開始しました。
この実験では、地上では重力による浮力対流のために見えにくくなる表面張力対流を、微小重力環境で3次元映像で捉えます。流体現象の把握は、地上での半導体材料の製造や宇宙用機器の開発にとって重要な課題です。
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