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「きぼう」での実験

若田宇宙飛行士による最初の生命科学実験が行われました

最終更新日:2009年3月17日

若田宇宙飛行士が初めて行う生命科学実験である、「両生類培養細胞による細胞分化と形態形成の調節(Dome Gene)」(代表研究者:浅島誠 東京大学 理事(副学長))の打上げ対照実験を行いました。

この実験は、打上げ環境が実験サンプルに与える影響を調べるためにスペースシャトル(STS-119ミッション)内で行われたもので、打上げ直後のアフリカツメガエルの腎臓由来細胞を、若田宇宙飛行士が化学固定(薬剤処理)し、凍結保存しました。この作業は日本時間3月17日(火)午前10時31分から午前11時35分にかけて行われました。なお、実験サンプルは、STS-119ミッションで回収されます。

また、若田宇宙飛行士は長期滞在を開始した後、STS-119ミッションで一緒に打ち上げられた同じ内容の実験サンプルを使って、「きぼう」船内実験室にて培養実験(軌道上実験)に関する作業を行う予定です。(3月19日早朝の予定)

※注 本実験は、スペースシャトル内での打上げ対照実験と、「きぼう」船内実験室での軌道上実験のふたつがあります。


【代表研究者 浅島誠先生のコメント】

シャトルが軌道にのって最初のDomeGeneプロジェクトの対照実験が終わり、これから「きぼう」内でのDomeGene実験が開始されます。やっと本格的に「きぼう」内での実験準備が完了したことになり、夢のような気持ちです。今は胸をわくわくさせると同時に、これから始まる一連の実験がスムーズに行われ、興味深いデータが得られることを大いに期待しています。早く2日後の培養細胞のCBEFへの取り付けを見たいものです。


実験に使用する細胞の評価を行う研究チームの様子(写真中央:浅島先生)

「両生類培養細胞による細胞分化と形態形成の調節(Dome Gene)」
実験の目的、内容、研究者を紹介しています。
 
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