このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。
<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。
北海道大学とJAXAは、「きぼう」船内実験室において、2013年11月から2014年6月まで、氷の結晶成長実験を行いました。これは、寒冷環境に住む変温動物の体液に含まれ、その動物の凍結を防ぐ機能を持つ凍結抑制タンパク質(不凍糖タンパク質)を加えた水が氷点下でどのように凍って,氷の結晶ができ、成長するかを観察し、そのメカニズム解明の一助になろうとする宇宙実験です。今回、その実験結果をまとめた学術論文がNature系列のオンラインジャーナル"Scientific Reports"にて、3月6日に発表されました。
今回の研究成果は次のとおりです(北海道大学低温科学研究所リリースによる)。
国際宇宙ステーション内の無重力環境では結晶の周囲で対流などの乱れが存在しないため、氷の成長に対するタンパク質の効果が顕在化されます。このような実験は対流のある地上では実現困難であり、まさに宇宙実験ならではと言える成果です。
今後、その仕組みの解明を進めていくことにより、氷点下でも魚が凍死しないのはなぜかという生命の不思議を説明するモデルに書き換えを迫ることが期待されます。詳細は、北海道大学のプレスリリースをご覧ください(北海道大学のHPです)。
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency | SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約 |