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10月21日にソユーズ宇宙船(48S)で国際宇宙ステーション(ISS)に到着した高品質タンパク質結晶生成実験(Protein Crystal Growth: PCG)の実験サンプルが「きぼう」日本実験棟での結晶生成を終え、ソユーズ宇宙船(47S)で大西宇宙飛行士とともに地上に帰還しました。すでに、実験サンプルはロシアからJAXAに引き渡され、日本に向けて出発しました。今後、JAXAのタンパク実験チームから各研究者に実験サンプルが引き渡され、解析作業が始まります。
今回の実験は、当初計画では9月中旬に48Sで打ち上げられ10月末とされていた47Sで帰還する予定でしたが、バイコヌール宇宙基地(打上げ射場)でタンパク実験サンプルの搭載準備をしていた時に、突然48Sの打上げ延期が決まりました。次の打上げ機会が見えない中、現地と日本にいるJAXAの技術者たちは、急きょタンパク質試料の保管保持の対応や研究者と調整のうえ追加で必要になるタンパク質の準備などを急ピッチで行いました。その迅速かつ的確な対応により、1カ月後に再設定された48Sの打上げ機会に短期間で間に合わせました。
第5回実験は、約10日間の短さとなりましたが、搭載候補となっているタンパク質の性質をJAXA技術者が十分把握していたため、事前の結晶化予測を行い、短期間の実験が有利に働くタンパク質に入れ替えるなど臨機応変かつ柔軟な対応を実現し、限られた実験機会を最大限活用することができました。どんな結果が得られるか、非常に楽しみです。
今回、大西宇宙飛行士のISS長期滞在の最後に実施したきぼう利用実験となりましたが、大西宇宙飛行士もブログ(Google+)でタンパク質実験を紹介し、届けられたタンパク実験チームからのメッセージを見て、ますます重要な実験に参加したことへの意欲を伝えてくれていました。
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