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「きぼう」日本実験棟において、生命科学分野『線虫Cエレガンスを用いた微小重力による筋繊維変化の解析(Nematode Muscles)』(代表提案者:東谷 篤志 東北大学 大学院 生命科学研究科 生態システム生命科学専攻教授)の実験が実施されました。
Nematode Muscles(ネマトーダ・マスルス)実験では、「線虫」(学名C. elegans)を「きぼう」で培養して地球に持ち帰り、筋繊維や核・ミトコンドリアの状態を顕微鏡で観察し重力の影響による変化とその理由を調べます。線虫の野生型と突然変異系統、さらに緑色蛍光タンパク質や赤色蛍光タンパク質を導入した線虫を用います。
本研究の線虫で得られた結果は、ヒトのロコモティブ症候群(運動器の衰えなどにより要介護になるリスクが高まる状態になること)の研究に役立つと期待されます。また、この実験の着目点は長期臥床や、カロリー制限による長寿命化などの問題とも深く関連することから、宇宙環境のみでなく、高齢化などの地上レベルで現在の社会が抱えている問題に対して貢献できます。
「線虫Cエレガンスを用いた微小重力による筋繊維変化の解析(Nematode Muscles)」のホームページはこちら
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