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「きぼう」での実験

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ブラジルの宇宙機関が開発した超小型衛星を放出しました

最終更新日:2015年2月 5日

2015年2月5日午後9時50分に、「きぼう」日本実験棟から超小型衛星AESP-14※1が、筑波宇宙センターの「きぼう」運用管制チームからのコマンドにより放出されました。AESP-14は、ブラジル宇宙機関(AEB)およびブラジル国立宇宙研究所(INPE)の支援を受け、ブラジル航空技術大学(ITA)が開発した超小型衛星です。

今回で小型衛星放出機構(J-SSOD)を使用した放出としては3回目(10機目)、「きぼう」からの超小型衛星放出は6回目(56機目)となりました。

J-SSODは、CubeSat規格(10cm×10cm×10cm)の超小型衛星を、「きぼう」のエアロックから搬出して放出機構で打ち出し、軌道に乗せるためのJAXAが開発した機構です。

AESP-14は、1月12日にドラゴン補給船運用5号機(SpX-5)でISSに運ばれ、1月29日に「きぼう」のエアロック内にセットされ、2月4日には「きぼう」エアロックの減圧が行われ放出に備えていました。

今後、ブラジルの宇宙機関によって、AESP-14の運用が行われます。

写真:より大きな写真へ

AESP-14の放出の様子(出典:JAXA/NASA)


また、AESPプログラムマネージャであるブラジル航空技術大学のペドロ・ラカヴァ教授と衛星開発を担当した技術者3名が筑波宇宙センターにてAESP-14の放出を見守りました。

写真:より大きな写真へ

筑波宇宙センターから放出の様子を見守るブラジルの宇宙機関の関係者(出典:JAXA)

JAXAは「きぼう」日本実験棟を活用することで、ブラジルを始め、ISS計画の国際パートナー以外の各国宇宙機関とも協力していきます。

【参考】Project AESP14 Cubesat - ITA(英語ページ)

※1:AESP-14は、「きぼう」からの超小型衛星の放出機会提供(有償の仕組み)を利用し、有人宇宙システム(株)がブラジル宇宙庁の要請を受けて打ち上げるものです。

特に断りのない限り、日時は日本時間です。

 
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