このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

「きぼう」での実験

MAXIの論文が日本天文学会の欧文研究報告論文賞を受賞

最終更新日:2014年3月24日

国際宇宙ステーション(ISS)に搭載された全天X線監視装置MAXIの、科学的目的、設計、装置について説明した論文が、第18回 日本天文学会 欧文研究報告論文賞を受賞しました。

この賞は、天文・宇宙物理学分野で世界を代表する権威ある学術誌「PASJ」に過去5年間に掲載された論文の中から、独創的で天文分野に寄与の大きい優れた論文に授与されます。この論文は発表された2009年以降、現在までに115件の国際的な研究論文に引用されています。

写真:授賞式の様子(2014年3月20日)

授賞式の様子(2014年3月20日)

天体観測には適さないとされていたISSの特徴を逆手にとって全天走査を可能にしたMAXIの設計の独自性、多数のX線天体の変動を記録して突発現象を世界に通報することで日本のX線天文学の国際的地位に貢献していること、その活躍が国内だけでなくNASAでも高く評価されていることなどが受賞理由です。詳細は下記をご覧ください。

授賞式は、2014年3月20日に開催された春季日本天文学会(国際基督教大学)にて執り行われました。

現在X線新星の発見のほぼ8割はMAXIが行っています。これからもMAXIの活躍にご期待ください。

受賞者からの補足説明 [PDF 575KB]
MAXIサイエンスニュース 053号 [PDF 276KB]

受賞理由

[公益社団法人日本天文学会ホームページ(http://www.asj.or.jp/asj/prize2013_reason.pdf)より転載]


第18回 日本天文学会 欧文研究報告論文賞

写真:表彰状

表彰状

論文題目:The MAXI Mission on the ISS: Science and Instruments for Monitoring All-Sky X-Ray Images
著者:Matsuoka, Masaru; Kawasaki, Kazuyoshi; Ueno, Shiro; Tomida, Hiroshi; Kohama, Mitsuhiro;Suzuki, Motoko; Adachi, Yasuki; Ishikawa, Masaki; Mihara, Tatehiro; Sugizaki, Mutsumi;Isobe, Naoki; Nakagawa, Yujin; Tsunemi, Hiroshi; Miyata, Emi; Kawai, Nobuyuki; Kataoka,Jun; Morii, Mikio; Yoshida, Atsumasa; Negoro, Hitoshi; Nakajima, Motoki; Ueda, Yoshihiro;Chujo, Hirotaka; Yamaoka, Kazutaka; Yamazaki, Osamu; Nakahira, Satoshi; You, Tetsuya;Ishiwata, Ryoji; Miyoshi, Sho; Eguchi, Satoshi; Hiroi, Kazuo; Katayama, Haruyoshi; Ebisawa,Ken
出版年等:PASJ, Vol. 61, No.5, pp. 999-1010, 2009年10月発表

授賞理由:
本論文は、2009 年7 月にスペースシャトルEndeavour により打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS) 日本実験棟「きぼう」の船外実験プラットフォームに第一期装置の1つとして搭載された観測装置MAXIの科学目的、設計、装置について説明したものである。MAXI は地球周回に同期したISS の自転を逆手に取って利用することで、可動部なしで全天走査の機能を実現し、天体観測には適さないとされていたISS の常識を覆すなどの設計の独自性が高く評価されている。その結果MAXI は、多数のX線天体の変動を記録するとともに、X線新星の出現を検知し、突発現象を世界に通報するなど、「広く浅く」見る機能を実現した。これは同じX線でも、「深く狭く」観測する「すざく」衛星と相補的であり、日本のX線天文学がもつ国際的地位を堅持する上で大きく貢献している。こうした活躍によりMAXI は、ISS に搭載された最もコストパフォーマンスのよい観測装置として、国内だけでなくNASA でも高く評価されるに至った。以上の理由により2013年度欧文研究報告賞を授与する。

 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約