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「きぼう」日本実験棟において、生命科学分野『重力による茎の形態変化における表層微小管と微小管結合タンパク質の役割(Aniso Tubule)』(代表提案者:曽我康一大阪市立大学 大学院理学研究科准教授)の実験が開始されました。
Aniso Tubule(アニソチューブル)実験では、植物細胞の伸びる方向を決める「表層微小管」という細胞内の構造物に注目し、植物が重力に耐える"カタチ"を作るしくみを探ります。この表層微小管にノーベル賞受賞で注目された緑色蛍光タンパク質(GFP)の目印をつけたシロイヌナズナの種子を宇宙で発芽させ、3日間栽培しました。宇宙で育てたシロイヌナズナの茎の細胞の形や表層微小管の様子を、「きぼう」船内にある蛍光顕微鏡を使って地上から観察しました。今後、同じような条件で、発芽、栽培、観察を、合計10回行い、表層微小管と植物の"カタチ"に関するデータを取得します。
この実験の結果、地球上の植物が重力に打ち勝って(抗重力)、上へ上へと伸びていける強い"カタチ"を作るしくみがわかれば、そのしくみを利用して植物のカタチや延びる方向などをコントロールすることができ、狭い場所や特殊な場所などでの植物の効率的な生産技術への活用のほか、将来の宇宙での作物栽培に役立てることができるかもしれません。
本テーマは「きぼう」船内実験室第二期利用に向けた追加候補テーマ募集(平成23年度)で選定されました。
「重力による茎の形態変化における表層微小管と微小管結合タンパク質の役割(Aniso Tubule)」のホームページはこちら
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