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「きぼう」での実験

「きぼう」日本実験棟において、マランゴニ対流実験の1テーマ目の第5シリーズが開始されました

最終更新日:2012年6月27日

※日付は日本時間

「きぼう」日本実験棟の流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)を使用して実施する、マランゴニ対流実験の1テーマ目の第5シリーズが開始されました。

※マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程(代表研究者:西野耕一 横浜国立大学大学院教授)


筑波宇宙センターからの遠隔操作により実験装置の動作確認が行われた後、6月26日午前9時50分から実験が開始されました。

マランゴニ対流実験では、シリコーンオイルという液体で大きな柱(液柱)を作り、液柱内部の流れの変化や、それに伴う温度分布の変動を調べます。

本テーマは計5つの実験シリーズで構成され、第5シリーズとなる今回の実験では、直径5cmの液柱を用い、臨界点から数倍大きい高マランゴニ数条件までの対流遷移過程の観察や、様々な条件下での粒子集合構造(Particle Accumulation Structures: PAS)の発生の確認などを行います。

これまでの実験状況
シリーズ 実験概要
第1シリーズ シリコーンオイルという液体で大きな柱(液柱)を作り、その内部の流れを調べる実験を行いました。
第2シリーズ 対流のパターンの変化(定常流から振動流への変化)や液柱表面の流速を定量的に調べる実験を行いました。
第3シリーズ 直径5cmの液柱を作り、液柱サイズや粘性が対流に与える影響を観測しました。
第4シリーズ 液柱の温度差を大きくし、対流を強くすることにより発生する様々な流動パターンの対流および温度分布の観察などを行いました。

現在、それぞれの実験で得られたデータについて、解析作業を行っています。

本実験は、来年2月中旬頃まで実施する予定です。



実験で生成された液柱の画像


マランゴニ実験紹介ページ: /kiboexp/theme/first/marangoni/

 
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