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「きぼう」での実験

「きぼう」日本実験棟で芸術利用テーマ『宇宙楽器 Space Musical Instruments』が実施されました

最終更新日:2012年2月13日

※日付は日本時間

「きぼう」日本実験棟において、文化・人文社会科学利用パイロットミッション『宇宙楽器 Space Musical Instruments』(以下、「宇宙楽器」)(代表提案者:小野綾子氏(東北大学大学院))が実施されました。


「宇宙楽器」は、誰でも簡単に演奏することができる、手に持って振るタイプの金属楽器(マラカスやハンドベルのようなもの)を用いて、無重量下での新たな音や演奏方法を探るテーマです。軌道上で楽器を演奏し、その時の楽器の様子や音をハイビジョンカメラで撮影します。

「きぼう」において、2012年2月10日(金)午後8時15分から午後9時55分頃にかけて、ダニエル・バーバンク宇宙飛行士により実施され、その撮影が行われました。

地上での演奏とは異なる物理現象による新たな音や演奏方法が期待されるとともに、これにより、新たな宇宙楽器が生まれる可能性があります。また、将来の宇宙滞在における余暇もしくはコミュニケーションツールに発展することにも期待されます。

【代表提案者:小野綾子氏(東北大学大学院)のコメント】

宇宙飛行士に工夫して楽器を演奏してもらった時の方が良い結果で、机上の空論という言葉がぴったりだと感じました。特に「止める」動きを利用した演奏方法が、こちらとしても発見があり、良かったです。全体の時間はもっとあった方がクオリティーが高く、発見の多い内容になったのではないかと考えさせられましたが、チームワークのおかげでベストを尽くせたと感じています。


写真:実験運用管制室で実施の様子を見守るPIの小野氏(左)とCIの根岸創氏(右)

実験運用管制室で実施の様子を見守るPIの小野氏(左)とCIの根岸創氏(右)(出典:JAXA)

写真:軌道上での金属楽器演奏の様子

軌道上での金属楽器演奏の様子(出典:JAXA)

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