このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

「きぼう」での実験

「きぼう」日本実験棟において、マランゴニ対流実験の1テーマ目の第4シリーズが開始されました

最終更新日:2011年9月22日

「きぼう」日本実験棟の流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)を使用して実施する、マランゴニ対流実験の1テーマ目の第4シリーズが開始されました。

※マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程(代表研究者:西野耕一 横浜国立大学大学院教授)


筑波宇宙センター(TKSC)からの遠隔操作により実験装置の動作確認が行われた後、9月20日(火)午前7時00分から実験が開始されました。

マランゴニ対流実験では、シリコーンオイルという液体で大きな柱(液柱)を作り、液柱の内部の流れの変化や、それに伴う温度分布の変動を調べます。

第4シリーズとなる今回の実験では、液柱(直径3cm)に発生するマランゴニ対流の遷移現象を解明します。液柱の温度差を大きくし対流を強くすることにより発生する様々な流動パターンについて、その対流および温度分布を詳細に観察することで振動遷移条件や遷移プロセスを明らかにします。また、意図的に液柱の分離や再生成を行い、それぞれの状態でマランゴニ対流の観察を行います。

1テーマ目では、全部で5つのシリーズが計画されており、これまでに第3シリーズまで行われました。第1シリーズでは、シリコーンオイルという液体で大きな柱(液柱)を作り、その内部の流れを調べる実験を行いました。第2シリーズでは、対流のパターンの変化(定常流から振動流への変化)や液柱表面の流速を定量的に調べる実験を行いました。第3シリーズでは、直径5cmの液柱を作り、粘性が対流に与える影響を観測しました。現在、それぞれの実験で得られたデータについて、解析作業を行っています。

本実験は、本年12月頃まで実施する計画です。

【代表研究者 西野耕一 横浜国立大学大学院教授のコメント】

第4シリーズの実験がいよいよ始まりました。直径30mmの液柱を用いる実験の最後のシリーズとなります。実験装置の全機能を使い切る計画ですので、関係者の方々のご協力を引き続きお願いしたいと思います。


実験で生成された液柱の画像(出典:JAXA/横浜国立大学)


マランゴニ実験紹介ページ: /kiboexp/theme/first/marangoni/

 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約