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「きぼう」での実験

「きぼう」日本実験棟において、ナノスケルトン実験の第2回目を開始しました

最終更新日:2011年3月30日

「きぼう」日本実験棟の細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)を使用して実施する、「微小重力環境でのナノスケルトン作製」(ナノスケルトン実験)の第2回目を開始しました。


実験に使用されるサンプルは、2月25日(金)にスペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-133ミッション)で打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に到着後、ISSの冷凍冷蔵庫にて保管されていました。宇宙飛行士により実験試料の解凍などの実験準備が行われた後、3月29日(火)に宇宙飛行士が実験試料の攪拌・混合を行い、午後7時50分から実験を開始しました。

ナノスケルトンとは、光触媒開発等に用いられる多孔質材料の機能向上を狙った新しい材料カテゴリの名称で、地上でも作製することが可能です。ナノスケルトン実験では、微小重力下における対流や浮上・沈降のない静かな環境を利用して、地上で作製するナノスケルトンよりも大口径のチューブ状の細孔(素材中に多数存在する筒状の穴の部分。その口径がナノスケルトンの触媒性能を左右する。)を有するナノスケルトンを作製します。微小重力環境で作製された高い特性を有することが期待されるナノスケルトンと、地上で重力の影響を受けた状態で作製されたナノスケルトンとを比較し、作製プロセス中の重力影響を精緻に調べます。この実験結果を、計算機を駆使したシミュレーションに取り込み、地上で実現し得る最高特性のナノスケルトンの製造条件を把握・提案することを目指しています。

本実験は、3月29日(火)~4月1日(金)と4月5日(火)~8日(金)までの2期間に分けて実施されます。サンプルは、4月下旬に打上げが予定されている、スペースシャトル「エンデバー号」(STS-134ミッション)で回収される予定です。

【代表研究者 阿部正彦 東京理科大学教授のコメント】

昨年行われた第一回実験で得られた知見を裏付け、さらに条件を変えることでさらなる高品質の試料を得ることと、多孔質材料創製に係る微小重力の効果の理解を深めることを目的として行われます。
スペースシャトル自体の打上げ延期が重なり実験時期が二転三転していましたが、とうとう無事に実験を開始することになり安心しました。
得られた結果を反映し、より良い多孔質材料を提案できるよう研究プロジェクト一丸となり努力してまいります。


ナノスケルトン実験の詳細はこちらをご覧ください。
/kiboexp/theme/first/nanoskeleton/

筑波宇宙センターの実験運用管制室で実験開始の様子を見守る、研究メンバーの遠藤健司先生(東京理科大学)

筑波宇宙センターの実験運用管制室で実験開始の様子を見守る、
研究メンバーの遠藤健司先生(東京理科大学)(出典:JAXA)

 
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