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「きぼう」日本実験棟の流体物理実験装置(FPEF)を使用して実施する、マランゴニ対流実験の1テーマ目※の第3シリーズが開始されました。
筑波宇宙センターからの遠隔操作により実験装置の動作確認が行われた後、10月26日(火)午前7時2分から実験が開始されました。
マランゴニ対流実験では、シリコーンオイルという液体で大きな柱(液柱)を作り、液柱の内部の流れの変化や、それに伴う温度分布の変動を調べます。
1テーマ目では、全部で5つのシリーズが計画されており、これまでに第1シリーズと第2シリーズが行われました。第1シリーズでは、シリコーンオイルという液体で大きな柱(液柱)を作り、その内部の流れを調べる実験を行いました。また、第2シリーズでは、対流のパターンの変化(定常流から振動流への変化)や液柱表面の流速を定量的に調べる実験を行いました。
今回実施する第3シリーズでは、直径5cmの液柱を作り、粘性が対流に与える影響を観測します。
本実験は、来年1月中旬頃まで実施する計画です。
【代表研究者 西野耕一 横浜国立大学大学院教授のコメント】
今回の第3シリーズでは動粘性係数20cStのシリコーンオイルを用います。
第1、第2シリーズでの動粘性係数5cStの4倍であり、粘性の影響を調べることができます。また、加熱速度、加熱ヒステリシス、液柱形状についても調べ、大スケール液柱におけるマランゴニ対流の特性を明らかにします。
マランゴニ実験紹介ページ:マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程
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