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「きぼう」での実験

「きぼう」日本実験棟で、植物を用いた教育実験『「アジアの種子(Space Seeds for Asian Future:SSAF)2013』が行われました。

最終更新日:2013年9月19日

この実験は、無重力環境における植物成長の様子の公開映像とアジアの学生たちが自分たちで育てた地上での植物の成長状態との比較観察を行う教育実験です。アジア太平洋地域の宇宙機関や科学教育機関とJAXAが協力し、青少年への科学教育を目的として行われました。


アジア太平洋地域の青少年の教育や人材育成に、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟(以下「きぼう」)を役立ててもらうため、当該地域内の宇宙機関や科学教育機関がKibo-ABCという活動を組織し、国際的な活動を進めています。SSAF2013は、このKibo-ABCに参加する8か国の関係機関が協力して計画されたものであり、日本はISS計画に参加しているアジアの唯一の国として、この教育実験に貢献しています。

SSAF2013で育てた種子には、東アジア原産で東南アジアにも普及しているアズキが選ばれました。生徒達は、自分でアズキを育てて観察し、宇宙から送られてくる映像と比較して、どのような違いがあるのか、なぜそうなるのか等を考え、他の国の参加者とも意見を交換しながら、結果をまとめます。専門家が論文作成や発表の際に経る経過を、この教育実験を通じて、貴重な経験として得るとともに科学的訓練にもなるのです。

打ち上げ

アズキの種子は、日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)に搭載され、平成25年8月4日に種子島宇宙センターから打ち上げられ「きぼう」に届けられました。

実験開始

8月30日午後10時15分に「きぼう」内で、Karen Nyberg 飛行士がアズキの種子に給水して実験が始まりました。

途中観察

その後、給水4日後に観察をしました。

実験終了

アズキは暗条件で順調に成長し、9月6日給水6日目の様子を観察、成長の状態を調べるためばねばかりによる茎の破断試験、折曲げ試験などの作業を行って午前2時29分に実験を終了しました。

「アジアの種子(Space Seeds for Asian Future)2013実験」のホームページはこちら

宇宙で暗条件生育6日のアズキ芽生えとKaren Nyberg 飛行士

宇宙で暗条件生育6日のアズキ芽生えとKaren Nyberg 飛行士(出典:JAXA/NASA)

*インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランド、日本
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