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MAXIミッションチームは、「きぼう」日本実験棟船外実験プラットフォームに設置された全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)によって新しいX線天体を10月17日に発見しました。MAXIによるX線新星の発見は、9月25日に発見されたMAXI J1659-152に続き2個目です。
このX線新星は「ケンタウルス座」に出現したもので、10月17日頃より明るくなりはじめ、新星が暗かったことから数日間かけて観測したデータを分析し、位置情報を日本時間10月20日午後8時過ぎに天文電報を通じて世界に速報しました(ATel No.2959)。この速報を受けて、NASAの天文衛星Swift(※)が緊急追跡観測を10月21日午前0時から実施した結果、今までに知られていない明るいX線源であることを確認し、この天体は銀河系内の数万光年以上の遠方にある大質量星を伴星とする中性子星またはブラックホールである可能性が高いと予測されました。
今回の発見により、MAXIは銀河系内の遥か遠方のX線新星を発見できる能力を世界に示しました。MAXIチームはこの天体の正体を明らかにするため、Swift衛星と共同で更に詳しい観測を進めています。なお、本新星は、MAXI J1409-619と命名されました。
MAXIチームは、JAXA, 理化学研究所、および国内の大学の研究者による純日本チームですが、JAXAのX線衛星「すざく」とならび、アメリカ、イギリス、イタリアを中心とするSwiftチームとも緊密な連携を結んで観測を進めています。
なお、本発見はMAXIチームのメンバーである山岡和貴助教(青山学院大学)とSwiftチームのJamie A. Kennea博士(Penn-State大学)が中心となって行いました。
Swiftチームの発表(英語)
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