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JAXAが行う「きぼう」日本実験棟や国際宇宙ステーション(ISS)での実験に関わる物資が打上げ/回収されます。
「国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士の身体真菌叢評価(Myco)」実験で使用する実験用品を運びます。Mycoは、人工的な環境で宇宙飛行士に付着している微生物、特に真菌(カビ)の変化を調べることで、今後の宇宙飛行士の健康管理に役立てることを目的としています。
文化・人文社会科学利用パイロットミッションで実施する2つのテーマ「宇宙で抹茶を点てる」(代表提案者:河口洋一郎 東京大学大学院教授)と「発光する墨流し水球絵画-II “生命、光、海”」(代表提案者:逢坂卓郎 筑波大学教授)の関連物品を運びます。
「植物の重力依存的成長制御を担うオーキシン排出キャリア動態の解析(CsPINs)」実験の実験試料サンプルを回収します。この実験では、乾燥したキュウリの種を実験容器に入れて運び、細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)に取り付けて発芽させ、実験の目的に応じ条件を変えて成長させた実験試料サンプルを取得します。CsPINs実験では、植物の根の伸び方を制御する植物ホルモン「オーキシン」の動きと分布に関係する2種類のPINタンパク質(CsPIN1およびCsPIN5)の働きについて調べます。
「微小重力環境を利用した2次元ナノテンプレートの作製(2D Nano Template)」実験の実験試料サンプルを回収します。2D Nano Templateでは、対流や沈降が発生しない微小重力環境で、ペプチド-PEGという物質を基板上に規則正しく配列させ、ナノレベルのマスクパターンを作成します。それを地上に回収し、ネガコピー技術によってナノテンプレートを作ります。実験で得られたテンプレートをもとにして大量生産用の基板を作製することで、高品質基盤の量産化への貢献が期待されます。
「長期宇宙滞在宇宙飛行士の毛髪分析による医学生物学的影響に関する研究(Hair)」実験でISSクルーから採取した毛髪サンプルを回収します。Hairは、宇宙環境(微小重力環境、宇宙放射線環境、精神的ストレス等)による人体への影響を毛髪分析から評価し、長期宇宙滞在飛行士の健康管理に役立てます。
ISSクルーから採取したサンプルを回収します。
「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程(Marangoni Exp/MEIS)」実験で取得した実験データを記録したハードディスクを地上に回収します。この実験では、流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)内で伸長させたシリコーンオイルの液柱に表面張力対流(マランゴニ対流)を発生させ、FPEFに搭載された観測装置を用いて、流れの速さや方向が変化していく様子や液柱表面の温度分布のビデオ画像などのデータを取得しました。今回のフライトで回収するハードディスクには、本実験の精細なビデオ画像などのデータが記録されており、回収後に詳細解析・データ評価に供されます。
上記の「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程(Marangoni Exp/MEIS)」実験、および「マランゴニ対流における時空間構造(Marangoni UVP/MaranGogniat)」実験にて使用した機器を、次の実験に向けた準備・補修を行うために、地上に回収します。
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