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2000年9月5日~26日にかけて、「きぼう」日本実験棟船内実験室へのシステムラック組込みが三菱重工業株式会社(MHI)名古屋航空宇宙システム製作所飛島工場で行われましたので、ご紹介します。 システムラックとは、電力系、通信制御系、熱制御系など「きぼう」のシステムを制御するための機器が納められたラックのことです。
1台のラックを収納するために約1日半かかり、予定の8台を収納するために、12日間かかりました。 作業の流れはおよそ次のようになります。
船内実験室には全部で10台のシステムラックが収められますが、全てのラックを取り付けるとスペースシャトルの最大打上げ重量を超過するため、打上げ前にワークステーションラック、情報管制ラック1台、電力ラック1台を外します。 ワークステーションラック、情報管制ラック1台、電力ラック1台、RMSラックと衛星間通信装置ラックは船内保管室に入れて打上げ、2人のクルーの手作業によって軌道上で船内保管室から船内実験室へ移動し、据え付けます。 なお、「きぼう」には全部で24台のラックを据え付けることが可能で、システムラック以外に、実験装置が取り付けられる実験装置ラックや実験試料などを収納する保管ラックがあります。 ラックの規格は、シャトルなどでの輸送時の搭載方法を統一するためやISS各モジュール相互に他国のラックも搭載できるように、ISS全体で仕様が統一されています。
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最終更新日:2001年 1月24日
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