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ISSのロボットアーム運用、ソユーズ宇宙船(18S)での飛行など実施(2009年07月06日発行)
●6月29日~7月5日の実績
若田宇宙飛行士は国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)の運用、また、JAXA宇宙飛行士として初めて、ソユーズ宇宙船(18S)に搭乗して約30分の飛行を行いました。
6月30日、宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)技術実証機の運用準備として、若田宇宙飛行士はSSRMSを操作してエンドエフェクタ(把持手)の機能点検を行い、正常であることを確認しました。点検作業終了後、SSRMSをSTS-127(2J/A)ミッションでの運用ポジションに移動しました。
7月1日、翌日に控えたソユーズ宇宙船(18S)のドッキングポート変更作業に向けて、若田宇宙飛行士はゲナディ・パダルカ、マイケル・バラット両宇宙飛行士、地上の管制官らとともに、手順書の確認やシミュレータを用いた軌道上訓練を行いました。ソユーズ宇宙船(18S)のドッキングポート変更作業は、準備作業からドッキング後のリークチェックなどを含めて、7月2日から3日にかけて行われました。ソユーズ宇宙船専用のソコル宇宙服を着用してソユーズ宇宙船(18S)に乗り込んだ若田宇宙飛行士ら3人の宇宙飛行士は、7月3日午前6時29分に「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方から分離し、同日午前6時55分に「ピアース」(ロシアのドッキング室)に再びドッキングしました。
6月23日に行った「きぼう」日本実験棟船内実験室の能動的熱制御システム(Active Thermal Control System: ATCS)への冷却水補充作業において、流体充填装置(Fluid System Servicer: FSS)に異常が発生したため作業を停止しましたが、6月26日に若田宇宙飛行士が行った原因究明作業の結果、FSS内に気泡が混入したことが原因と判断されました。また、改良型エクササイズ装置(Advanced Resistive Exercise Device: ARED)の制振装置にある振動吸収装置4つのうちひとつに亀裂が発見され、AREDの使用が中止されていますが、STS-127ミッションで亀裂のあった振動吸収装置の交換品を打ち上げることになりました。交換までの間、「ハーモニー」(第2結合部)に設置された筋力トレーニング機器(Interim Resistive Exercise Device: IRED)を使用しますが、地上では、振動吸収装置が3つの状態でもAREDを使用できないか検討中です。
●7月6日~7月12日の予定
今週は、軌道上訓練として、ISSで緊急事態が発生した場合にソユーズ宇宙船で緊急帰還するための訓練や、急減圧が発生した場合の対応訓練を行います。また、「きぼう」船内実験室と「コロンバス」(欧州実験棟)での冷却水補充作業を再開し、「きぼう」船内実験室では細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)のメンテナンス作業を行う予定です。STS-127ミッションが予定通り打ち上がると、7月12日からはSTS-127ミッションの作業が始まります。
●トピックス:若田宇宙飛行士が滞在しているISSを見よう!
今週は日本全国でISSを見ることができます。まだ梅雨の地域が多いですが、天気が良ければ、7月10日まで見ることができます。
7月7日、七夕の日は午後8時49分頃、全国でとても見やすい予想となっています。この機会に、星に願いをかけながらISSを観測してみてはいかがでしょうか。
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